競馬天国

解説

「獣人島」「謎の真空管」のアール・C・ケントンが監督した映画で、ローレンス・ハザード作の劇を「ジーキル博士とハイド氏(1932)」のパーシー・ヒースと「暴君ネロ(1932)」のシドニー・バックマンが共同脚色した。出演者は「心の青空」のキャロル・ロンバード、「拳骨大売出し」のジャック・オーキー、「謎の真空管」のエイドリアン・エイムス、「男子入用」のデイヴィッド・マナース、「あけぼの」のシドニー・ブラックマー、「裏町」のシャーリー・グレイ、新進のヴァーナ・ヒリー、「拳闘のキャグネー」のクラレンス・ミューズ、「二十四時間」のトーマス・ジャクソン、「密林の王者」のニディア・ウェストマン等で撮影は「拳骨大売出し」「七万人の目撃者」のヘンリー・シャープの担当。

1933年製作/アメリカ
原題:From Hell To Heaven

ストーリー

ルーレイ・スプリングスは小さい田舎町だが競馬で有名である。そしてキャピトル・ハンディキャップは中でも呼び物の競馬だ。ニューヨークの株式仲買店員ウェズレー・バートは妻のジョーンと共に来ているが、彼は妻の欲望を満たすために勤め先の金を少々誤魔化している。その穴を競馬で一挙に埋める量見なのだ。ウィニー・ロイドは強か者だ。彼女は、最も有望な馬ウィンガウェイに乗る騎手のペパー・マーフィーの部屋に乗込んで行って得意の色仕掛で彼が乗る馬を勝たせるため一生懸命にやる決心であることを探った。ところへウィンガウェイの持ち主チャドマン夫人が入って来て、ペパーを馘首して了ふ。出獄したばかりの悪漢ルビーはウィニーから何千万かの金を取戻すのが目的である。その金は彼が入獄の直前彼女に与えた金なのだ。騎手トミー・タッカーはポップ・ロックウッドの持馬スタウトハートに乗る筈だったが、この前の失敗で、彼と恋し合ってるポップの娘サニーの懇願にも抱らず、馘首された。そしてトミーはチャドマン夫人のウィンガウェイに乗ることとなる。コリイ・タンナーは以前彼が金持と結婚するためにカッフ・ビリングスとよりを戻す望みで来ている。ピンカートン探偵事務所の腕利き探偵リンチが来たのはパートの雇い主から彼を見張ってくれという依頼を受けたからである。チャーリーはラジオのアナウンサーだ。さてバートはニュウ・ホープに賭けた。ルビーはウィンカウェイに賭けた。コリイ・タンナーはサー・ラピットに賭けた。ポップは持ち馬のスタウトハートに危険を犯して儲けた。競馬が始まる前、探偵リンチはウェズレー・バートに競馬が済んだら紐育へ同行して行くからと告げる。バートはニュウ・ホープが勝つことを祈った。だが1着は玄人筋の目論見通りにウィンガウェイだった。2着がスタウトハートでサー・ラピットが3着だった。その時ウィニーが殺害されているとの知らせを探偵リンチは受けた。彼はルビーを下手人と睨んで捕縛しに赴く。ルビーはピストルを取出してリンチを狙った。バートが跳び込んでピストルを叩き落としたが、はずみに発砲して弾丸はバートの肩を傷つけた。リンチがルビーのポケットに入れた。それで使い込んだ店の穴を埋めろ、という訳である。ポップは丸損と怖じけづいたが、娘のサニーがスタウトハートには勝ち馬として賭けないで、2位に賭けてあるから、全損してはいないのだと慰さめた。コリイはビリングスに負債を返しに行くと、彼は彼女は勝ったのだという。でコリイは自分が離婚したこと、彼と仲直りしたことを告白した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る