結婚の陥穽

解説

「国境の強者」「西方の勇者」等が最近紹介されたフランク・メイオ氏の出演劇で、監督は新しいフレデリック・トムソン氏。相手も新顔リリアン・タッカー嬢である。その他近頃よくユ社映画に現われるダマール・ゴドウスキー嬢がヴァンプ振りを見せている。

1920年製作/アメリカ
原題:The Marriage Pit

ストーリー

リチャード・ストロングはニューヨーク株式界に於て大成功を収め、5年間に大富豪になったが、不正な株屋ダニエル・ブルースターは彼に敵意を持っていた。破産に瀕しているエドウィン・ロシターの娘エリノーアはリチャードに恋され、結婚を望まれた。この時娘は彼の愛は自分に対する真の愛でなく、金によって彼が自分を買うのであると思っていたので、楽しかるべき新婚旅行の途にあっても、常に怏々として沈んでいた。彼女を恋していたチャールズ・ダルトンという男は踊子ゾルディーンと結婚したが、幾程もなくして彼女と別れ、悪株屋ブルースターに強迫され、リチャードの家に書記として雇われ、彼の内情をブルースターに報告する。そして彼は淋しい日を送るエリノーアに近づいた。2人の仲を知ったリチャードは、ダルトンが真に価値ある男であるかどうかを試すことにした。そして一方妻エリノーアをして自分との離婚を容易ならしめるためゾルディーンを金で雇って、2人が新聞に書かれる程の関係であると見せかける。ダルトンが彼を裏切っている事は直に判った。そして、エリノーアもリチャードがまこと自分を愛していることを知った。もちろん2人は新しい生活を完全なる了解のもとに始めたのである。

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