結婚商売

解説

「婦人に御給仕」「セレナーデ」「パリのしゃれ者」と同じくアドルフ・マンジュウ氏主演映画で、右三映画の原作者たるエルネスト・ヴァイダ氏がフレデリック・アーノルト・カマー氏作の小説を改作、エセル・ドハーティー女史が脚色し、「大学生気質」「パリのしゃれ者」のフランク・タトル氏が監督したものである。助演者は「一夜の秘密」「キット・カーソン」のノラ・レーン嬢、「大学生気質」「タキシー十三号」のチェスター・コンクリン氏を初め、ルシル・パワース嬢、ドット・ファレー嬢、マイケル・ヴィサロフ氏等で、「セレナーデ」「艦隊入港」「マンハッタン・カクテル」のハリー・フィッシュベック氏が撮影した。

1929年製作/アメリカ
原題:Marquis Preferred

ストーリー

花の都のパリに住む粋な殿様ダルジャンヴィル侯爵は積り積る借金に首もまわらず、債鬼に責め立てられて破産はもはや目前と見えた。侯爵邸の召使いたちもお給金を頂戴するどころか却って自腹を切って家計を保つという有様であった。にも拘らず御当人の侯爵様はそんなことには一向御頓着がなく涼しい顔をして夜毎遊び浮れていた。結局この窮境を救うには持参金つきの花嫁をもらうほかはないと知った三太夫とコック長が出入りの洋服屋と語らって「侯爵提供合資会社」を組織し、もっぱら金のある女を物色することになった。もちろん事成就の暁には自分等のふところもたんまりふくらむであろうという算盤で。ところが侯爵様はある日出逢った美しいアメリカ娘ペギー・ウィントン嬢に恋をするようになった。侯爵提供合資会社は注意深く2人を監視したが、この恋愛は会社の営業方針と相反することを発見したのである。というのはペギー・ウィントン嬢はアメリカの大富豪グリューガー一族のお伴をして観光に来た通訳兼家庭教師に過ぎないことが判ったから。しかし会社にとって幸いなことにはグリューガー家にはグェンドリン嬢という年頃の令嬢があったので、会社は重役会議の決議に基づき侯爵に強要してこの令嬢と結婚させた。侯爵様は結婚式が済むと同時に新侯爵夫人を残してさっさと邸を出て行った。それからしばらく後のことであった。アメリカに帰っていたペギー・ウィントンはある書店で店員として働いているダルジャンヴィル侯爵に出逢ったのである。

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