黒幕は最後に殺せ

劇場公開日:

解説

陰謀のために刑務所に入れられたギャンブラーの復讐を描く。製作はモート・ブリスキンとジョエル・ブリスキン、監督は「ウォーキング・トール」のフィル・カールソン、脚本はモート・ブリスキン、撮影はジャック・マータ、音楽はパット・ウィリアムズが各々担当。出演はジョー・ドン・ベイカー、コニー・ヴァン・ダイク、ガブリエル・デル、ジョン・マーレイ、ウオレン・ケマリングなど。

1974年製作/106分/アメリカ
原題:Framed
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1976年6月19日

ストーリー

ロン・ルイス(ジョー・ドン・ベイカー)はポーカーで世渡りをするギャンブラーだが、今は南部の小さな町で「スターライト」という小さなクラブを経営していた。そのクラブで歌を唄っているロンの恋人スーザン(コニー・ヴァン・ダイク)にも、ポーカーなどやめてクラブ経営に専念してくれとせがまれていた。そんなある日、テキサスのダラスで大きな勝負があると聞いたロンは、はるばる出かけていった。そこでの勝負でロンはつきにつきまくり、ラスベガスにクラブを出せるほどの大金がころがり込んできた。スーザンにも今まで苦労を共にしてきたクラブの仲間にもきっといい思いをさせてやれる。彼はバラ色の将来を夢見て、夜の道を車を急がせた。そのとき突然、暗闇から銃弾を浴びせられたが、奇蹟的にその場を逃れる。わけが分からぬまま、ガレージに車を入れようとしたロンを、待ち伏せていた保安官補ジム・バスキンズが襲いかかる。素手でもみあっているうちにジムを殺してしまい、彼自身も傷つきその場で昏倒する。ロンが正気に戻ったとき、彼は保安官クリフ・モレッロ(ウオレン・ケマリング)の手で郡刑務所に入れられ、勝負の勝金はそっくり没収されてしまう。ロンの前に現われた弁護士は彼に、取り引きしなければ弁護できないといい出した。恋人のスーザンさえもロンを救けるために積極的な動きはしなかった。刑務所での生活が始まった。そんなある日、刑務所内で絶大な権力をもつシンジケートの大物サル・ビッカローネ(ジョン・マーレイ)とその手下の殺し屋ビンス(ガブリエル・デル)が、刑務所内で開帳されるポーカーを取り仕切るようロンに依頼しにきた。月日が流れ、サルとビンスはロンより一足先に出所することになった。入獄してから4年目、ロンも出所した。ロンは家に戻ると、なぜ裏切ったのかと、スーザンを問いつめた。彼女は事件のあと、2人の男に捕えられ脅迫されていたことを告白した。4年間、刑務所の中で見えない相手に抱き続けていた復讐心が燃え上がった。彼の服役中に、保安官だったモレッロは市長に出世していた。ロンが殺したバスキンズの従弟ビックフォードが保安官主任に昇格しており、事あるごとにロンを痛めつけようと機会を狙っていた。ある夜、クラブのピアニスト、ジェレイマイカが、黒人警官サムから事件当夜の業務日誌がいつの間にか書き替えられている事実をききだした。そのとき、思いがけなくムショ仲間のビンスが訪ねてきて、ロンを殺してくれとの依頼がきたと話した。さらにその夜、スーザンのアパートに2人組の賊が闖入し、彼女を縛り上げるという事件がおこった。運よくロンがその場に来あわせ賊を撃ち殺したが、保安官はこの事件を口実に再びロンをしめあげようと動き出した。一方ロンも、4年前の濡れぎぬを晴らすために行動を開始した。ビンスとの捜査の結果、黒幕はモレッロだったことが判明した。ロンはビンスと共に彼の邸に潜入し、殺した。

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