クーパーの餓鬼大将

解説

「僕はカウボーイ」「宝島(1934)」のジャッキー・クーパーが主演する映画で、ジョージ・W・ペック作の4半世紀前の流行読み物を映画化したもので、「六百万交響楽」のバーナード・シューパートがマーガリット・ロバーツと協力して脚色し、「アフリカは笑ふ」「彼女の奥の手」のエドワード・クラインが監督に当たりフランク・B・グッドが撮影した。助演は「拳骨大売出し」「怪盗往来」のトーマス・ミーアン、「ますらを」のジャッキー・サール、「永遠に微笑む」のO・P・ヘギー、「地獄の市長」のドロシー・ピーターソン、チャールズ・エヴァンス、ガートルート・ハワード等である。

1934年製作/アメリカ
原題:Peck's Bad Boy

ストーリー

ウィリアム・ペックは平凡、善良なアメリカ1市民で、この街では相当な有力者の1人だったが妻との間に子供がないので孤児院からビリイという男の子を養子として貰ったが、間もなく妻に死なれた。ペックは妻の死後ひたすらビリイを可愛がり楽しい日を送っていた。ビリイは利口な少年で歌の懸賞などに応募しては褒美を得るほどだった。所がビリイのこの楽しい生活を脅かすような事件が起こった。それはペックの亡き妻の妹リリイが夫に死に別れ、ホーレスというビリイと同年輩の少年を連れてペックの食客に来たことだった。そして子供同士にありがちな喧嘩をリリイ叔母はいつもビリイが悪い様にペックに言いつけたので、温厚なペックはリリイの言うことを信じるようになった。ある時ホーレスはビリイと喧嘩をしたとき興奮の余りビリイはペックの実子ではなく孤児だと告げた。驚き悲しんだビリイは何十年も家に居る黒坊の召使女マーサに尋ねたが、彼女はもくもくと頭を左右に振るのみだった。ビリイは又老僕ダフィの許へ行って事実を確かめようとしたが、ダフィは一笑にふしてしまった。ビリイとホーレスの争いは続いた。ある日喧嘩の現場をペックに見つけられ、その原因について尋ねられたがビリイは答える事が出来なかった。悲しさを胸に秘めたビリイはその夜家を飛び出しあてどのない旅へ出たが途中暴風にあい、ダフィの小屋へ避難した。よく事情を知っているダフィは懇々とビリイの短気をさとし、食客などに既得の権利を侵害されて黙って引っ込んでは駄目だと告げた。これを聞いたビリイは憤然としていだてん走りに我が家へ飛び込み、やにわにホーレスに組つき彼を倒してしまった。リリイ叔母はひどく怒ったが、ペックに全ての事情が分かり、ついにリリイ母子は家から追放されてしまった。かくて再びペック一家に平和が訪れた。

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