銀翼の戦慄

解説

「ロイドの牛乳屋」のウィリアム・ガーガンが「鉄人対巨人」のウィリアム・ホール及び新人ジュディス・バーレットと共に主演し、「東への道」のアスリット・オルウィン及びアンディ・デヴァイン、新人エラ・ローガンが共演する映画で、原作はジョージ・セイヤーが書卸し、「ダイヤモンド・ジム」に参興したハリー・クロークが脚色し、「地下街」「恋に賭けるな」のマレイ・ロスが監督に当たり、「舗道の青春」のジェームズ・ヴァン・ツリースが撮影した。助演は「艦隊を追って」のアディスン・ランドール、マーラ・シェルトン等である。

1936年製作/アメリカ
原題:Flying Hostess

ストーリー

看護婦のヘレンとフィリス、エドナの三名はカンサス飛行場のエア・ガール採用に応募して、ヘレン一人が体格検査に落ちてしまった。失望した彼女は勤め先の病院も止めてロサンゼルスへ行き、再試験の機を狙っていた。ちょうどそこで空中ページェントが催されたので、ヘレンは一策をめぐらし未経験のパラシュート降下を敢行した。この時の飛行士はカンサス飛行場所属の乱暴者ジミィ・エドワーヅであった。ヘレンは飛行所長ハルに認められ、ロサンゼルスへ講習を受けに来たフィリスと共に講習を受けることになった。ところがフィリスはシカゴの豪商と称するアールに血道を上げ、親友から離れて行った。ヘレンもジミィと仲よくなったが、ジミィは彼女がエア・ガールになることを喜ばなかった。しかし彼女の決心は堅く、講習会を終了して実地に就業することになった。所長ハルは秘かにヘレンを想っていたが、彼女はジミィに全身を傾けていると知って潔く身を引いたが、こんなことからジミィはハルを快く思わないようになった。ヘレンはジミィと新しい職場で働いているうちフィリスと知り合った。その頃フィリスはアールに捨てられてしまっていたのであったが、ある日彼らの旅客機にアールが乗っているのをヘレンは気が着いた。しかもそれと同時にヘレンは当時新聞紙面を賑わせている怪盗がアールであることを知ったので、急いで操縦室のジミィに知らせたが、その時はすでに彼らには銃口が凝せられていた。助手のウィリアムは隙を見てラジオを発進せんとし、彼らに殴り倒され、ジミィは賊を倒したが自分も負傷し機は操縦者を失った。ヘレンはラジオで飛行場に報告した。ハルは沈着に機の位置を測定し、ラジオでヘレンに操縦を命じた。ヘレンは彼の巧みな操縦法と力強い言葉を助けられ無事に帰還することが出来た。

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