疑問のK

解説

「王様万歳」の原作者なるメアリー・ロバーツ・ラインハート女史原作に成る小説「ケイ」“K”をレイモンド・L・シュロック氏、ホープ・ロアリング女史、ウィリアム・ライトン史の3人で脚色し、「拳闘王」「無鉄砲時代」等と同じくハリー・ポラード氏が監督した。主役は「信号塔」「女性の輝き」等出演のヴァージニア・ヴァリ嬢、「冬来たりなば」「消え行く燈明」等出演のパーシー・マーモント氏、それにアメリカン映画時代懐かしきボラード氏夫人なるマーガリータ・フィッシャー嬢である。この原作はかつてミルドレッド・ハリス嬢を主役として初期ジウエル映画として製作され「医師と女」として我が国に紹介された事があるから、古いユ社のファンにはご存じの筈である。

1924年製作/アメリカ
原題:K-the Unknown

ストーリー

漂泊の人ケイはページ家の食客となったが彼の前身は少しも判らぬが卑しからぬその風采に人々から愛されていた。彼はその家の娘シドニーに深い恋心を抱いていたが、それとは口に言い出し得ない。シドニーは看護婦として勤めている病院のマックス・ウィルスン博士に恋している。博士は技術は優れた人であるが、不品行な男で、看護婦のカーロッタを愛する傍シドニーの乙女心を弄んでいるのだった。シドニーに恋していたジョーは博士の不身持を憤って博士を狙撃した。その傷は「エドワード式手術」に依らねば助かる見込みはないが、手術を行い得るものは当の博士と、発明者たるエドワード博士の2人より無いのである。エドワード博士は理論上正しいこの手術が常に失敗するので責任を尾感じて姿を隠していたが、この時現れて手術を施しウィルスン博士の命を助ける。エドワード博士は誰であろう。シドニーを恋していた疑問のケイその人であった。シドニーは雄々しい彼の腕に抱かれる身とはなる。

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