禁酒の町

解説

ウィリアム・ライトンの「ビリー・フォーテュン譚」から脚色したものでウィル・ロジャース主演、「ジュピロー」「自然児」そのほかロージャース映画に特殊の腕を揮ったクラレンス・G・バッジャーの監督である。相手役は「正義の記者」「夜の狼」やロージャースもの「呑気者」など出演のアイリーン・リッチである。

1920年製作/アメリカ
原題:Water, Water, Everywhere

ストーリー

牧童のビリー・フォーチュンは土地の旧家の娘ホープ・ビーチャーを恋い慕っていたが、彼女は町の医者ベン・モーガンに恋していて、ビリーは唯仲良しのお友達として喜び迎えた。ベンはあたら酒のために有望の前途を過ろうとしている男であったが、町に盛んなる禁酒運動が起こってたちまち町の酒飲場は曹達水店になってしまった。ビリーはホープがベンに対する恋を知り己れの恋を犠牲にして2人を円満に一緒にしてやりたく思っていたが、ホープは恋しいながらベンが酒好きであったり、また曹達水店の女売り子などに心惹かれる男であったところから彼の求婚を避けていた。その中附近の鉱山が爆発したので、ビリーはこの時こそベンのホープに対する信用快復の機会であると彼に忠告し、天晴れ功名手柄をたてさせて、ベンに花を持たせてやった。かくしてビリーはホープの妹が贋禁酒家に誘惑されているのをも救い、立派な男となったベンとホープの婚約をも喜び祝い、何時かまた良い花嫁御も来てくれるだろうと、相変わらずお人好しで暮らしていた。

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