禁酒天国

解説

「岡惚れハリー」「初陣ハリー」のハリー・ラングドンと「西部戦線異状なし」のスリム・サマーヴィル共演映画で、「高速度尖端娘」のエドワード・ラディーと、ヴィン・ムーアとが原作と台詞を書き、ジェローム・ホーウィンが脚色、「海浜狂騒曲」「娘喜べ水兵上陸」のウィリアム・ジェームズ・クラフトが監督した。主演者を助けて、「ハリウッド・レヴュー」のベシー・ラヴ、「結婚行進曲」「硝子箱の処女」のマシュー・ベッツ、ルロイ・メイソン、ミチェル・ルイズ等が出演している。

1930年製作/アメリカ
原題:See America Thirst

ストーリー

放浪者ウォーリーとスリムの2人は無賃旅行の貨物列車から大平原の真っただ中に放り出されたが、彼等の行く先は、テキサスでもオクラハマでもいいのである。何か食べたいが金はなし。そこで生きた家鴨を失敬しようとしたがポケットにねじ込んだ所を警官に発見される。逃げる。追っかける。その途中失踪するトラックに飛び込んだ。そころがそれは酒の密輸入をする車でああったため警官隊の追跡射撃を浴びて2人は河の中へ墜落する。丘に這いあがったウォーリーの腰には大金の入っている鞄が付着していた。2人は立派な夜会服を着てナイトクラブに現れる。そこは悪漢のクラブであった。世にも不思議な儀式が行われ、クラブの歌が合唱される。そこにエレンという美しい女がいた。2人はこの女に興味をもった。そのため勢い毛虫のマクガンと赤っ面のスパモニーとの縄張り争いの間に飛び混まねばならなかった。そこで大乱闘が起こったが、2人の奮戦功を奏し、悪漢団を一層する事が出来た。しかし鞄の中の大金はレンガと変わってい、2人の狙っていたエレンは若い検事の恋人であることが判って大いにしょげたスリムとウォーリーとの行く先は、再びあてのない旅であった。

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