キング・カウボーイ

解説

「空中転戦」「西部討伐」と同じくトム・ミックス氏主演西部劇で、S・E・V・テイラー氏の原作をフランク・ハワード・クラーク氏が脚色し、「空中転戦」と同じくロバート・デラシー氏が監督し、「西部討伐」のノーマン・デヴォル氏が撮影したものである。助演者は「踊る曲線美」「最後の先駆者」のサリー・ブレーン嬢を始め、フランク・レイ氏、ロバート・フレミング氏、バーニー・フューレー氏等。

1928年製作/アメリカ
原題:King Cowboy

ストーリー

米国の某石油会社長のジム・ランドールは北部アフリカに石油鉱脈を探査に赴き、鉱脈を地図にとって故国にいる娘のポリーの許に送ってから不覚にも原住民の捕虜となった。ポリーはランドール牧場の牧童頭テックス・ロージャース及び牧童達を連れて父親を救いに出掛けた。エル・クブラの町に着くとポリーの美しさは腹黒い原住民の頭梁アブヅルの好色の眼を逃れず、ランドールの秘書だったベネットの裏切りで彼女はアブヅルの許に誘拐された。テックスは直ぐ様助けに行って一旦彼女を救い出したが今度はテックス諸共捕えられてしまった。アブヅルの横暴は原住民達の反感を買っているので、彼はロデオ競技を催したが、彼の部下は米国牧童達に散々敗北したのでアブヅルの人気は益々落ちた。気を腐らしたアブヅルは牧童達を捕縛しようとしたが牧童達は勇敢に戦って撃退した。テックスは牢を破って逃れた。彼を捕えようと追跡したアブヅルは屋根の上から墜落して惨死してしまった。テックスは逃れて牧童達と合して町へ引返し、原住民達に暴行を加えられんとしているポリーを救ったのである。

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