危険な国から愛をこめて

劇場公開日:

解説

冒険心に富んだ美しい中年女性がスパイとなっての大活躍。製作は「ゼネレーション」のフレデリック・ブリッソン、監督は「空から赤いバラ」のレスリー・H・マーティンソン、「メイム叔母さん」などの作家パトリック・デニスの原作小説をS・A・マクナイトが脚色、撮影は「アメリカ上陸作戦」のジョセフ・バイロック、音楽はラロ・シフリン、編集をステファン・アーンステンがそれぞれ担当。出演は「メイム叔母さん」「ジプシー」のロザリンド・ラッセル、「黄金の腕」やTVの「マイク・ハマー」のダレン・マックギャヴィン、ジョン・ベック、ドン・ダイアモンド、アルバート・ポールセンなど。テクニカラー、ビスタサイズ。1970年作品。

1970年製作/アメリカ
原題:Mrs. Pollifax-Spy
配給:ユナイト
劇場公開日:1971年6月19日

ストーリー

4年前に夫を亡くし、子供も一人前となり、金と暇をもてあましているポリファックス夫人(ロザリンド・ラッセル)は生来の冒険心を抑えがたく、こともあろうにアメリカ中央情報局(CIA)に行ってスパイになりたいと申し出た。ところがCIAの高官カーステアスは彼女こそうってつけの仕事があると考えて、彼女は早速採用されることになった。その任務とは、典型的アメリカ観光客を装ってメキシコへいき、本を買ってくる仕事であった。女007を気取る彼女は予定より早くメキシコに着き、本屋に行くと所定の本が売りに出されているのだ。そして店主デガメス(ドン・ダイアモンド)はトランプを1組、本と一緒にくれる。翌日、ポリファックス夫人は指令通り、本屋へ行くと、昨日と違うデガメスが出てくるし、合言葉も通じない。そして変だなと思っているうちに、夫人気を失ってしまう。気がつくと、夫人の体はジェット機の中でCIA部員のファレル(ダーレン・マッギャン)と縛られていた。彼は本部が素人をよこしたのが悪いとご機嫌ナナメである。2人は赤い星をつけた兵隊にアルバニアの要塞へ送り込まれる。そしてニセのデガメス、実は中共のペルディド将軍(アルバート・ポールセン)が出てきて、絶対口を割らせてみせるとすごむが、何の秘密も知らない夫人にはまったく手を焼かされる。一方、プロのファレルは連日の拷問のスキをみて逃亡を試みるが、足を射たれてダウンする。そして天真爛漫な夫人の策略がかえって敵の虚をつき、弾薬やナイフや地図、そして酒まで盗んでトラックを奪い、ボートに乗り換えて、2人はドリン河へ逃げ出すのだが、ペルディト将軍たちも追ってくる。しかし、もうこれまでと2人が観念したとき、追跡してきたモーター・ボートの暴走が起きた。夫人が捕まっている間に示した“自由さ”に魅かれた若いアルバニア軍曹ラッシュ(ジョン・ベック)の亡命手段によるものだった。そして2人は彼の助けを得て無事アメリカに帰ってきた。例のトランプの中にマイクロフィルムが隠されていたことくらいは夫人も知っていた。そしてそれは、ホワイト・ハウスに無事渡ったのである。(ユナイト配給*1時間50分)

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