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解説

「女給と強盗」「女房盗塁」に出演し最近パラマウントを退社したクララ・ボウが同社に於ける最後の出演映画で原作はウィラード・マックの手になる戯曲、それを「暴力団(1928)」の原作者であり「略奪者」「笑う女」の脚色者であるバートレット・コーマックが潤色脚色し「街の紳士」「女給と強盗」のヴィクター・ミルナーが撮影にあたた。助演者は「赤新聞」「命を賭ける男(1930)」のレジス・トゥーミー、「珍暗黒街」「街の紳士」のウィン・ギブソン、「夫無き妻」のジュリエット・コンプトン、レスリー・フェントン、ドナルド・クルスプ、ポール・ハーストその他である。

ストーリー

間もなくチックは刑をおえて出獄した。汚名を被った彼を温かく迎えてくれたのは1人、愛する妻のモリーだけだった。愛するモリーのためにも、自分の将来のためにも、チックは以前の仲間から足を洗って、真面目な生活に這入らねばならない。毎日のように勤め口を探して歩くけれど刑をおえたばかりだと正直に話すと誰も雇ってはくれなかった。前科者―自分が真面目になろうとするのに世間がそれを許してくれない。それならと、チックは罪の心を予備起こすけれど、そんな場合、やさしく労ってくれるのはいつも妻のモリーだった。幸いチックは会計係としてパーネル商会に努めることが出来た。それから2年が立った。いままでにない平穏なチック夫婦の生活はチックの昇給によって一層明るくなった。そして今日はモリーの誕生日だった。2人はレストランに出掛けてささやかなお祝いをした。その夜のことである。検事夫人の首飾りが何者かに盗まれた。その犯人はチックの以前の仲間のベニーで、検事の発砲に傷ついていた。彼は恋人のマートルに助けられたチックの留守宅をおとずれ、モリーの弟チャーリーに頼んで隠して貰った。チック夫婦は帰宅して初めてこの事実を知った。あまつさえ、ベニーは傷の深手のために死んでしまった。そしてチャーリーが首飾りをとったとも判った。ベニーの死骸も首飾りも秘密に片付けねばならない。前科者だし、いまだにベニーと付き合っていたからいつチャックに嫌疑がかかるかわからない。この時、すでに関係の手は延びていた。こんどの事件は署長の首問題に関係していたので警察は躍起となっていたが前科者なる故に2年後の今日もチャックを疑い詮議を深めるのだった。チック夫婦はチャーリーが捕らえられたことを聞いた時、首飾りがあれば全ての者が許されると聞いて、秘密に葬るべき首飾りを官憲に渡した。けれどそれはペテンだった。無法にも官憲はチック夫婦を逮捕してしまった。チック夫婦は自分達は何も知らないことを述べた。けれど許されなかったがチャーリーの陳述によって事件の真相が判った。やがてチック夫婦もチャーリーも許された署長はチックの行動から見て前科者扱いにしないと約束した。チック夫婦に始めた明るい日が来た。程なくモリーは赤ん坊を産むことだろう。...

作品データ

原題 Kick In
製作年 1931年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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