曲馬天国

解説

「姿は偽らず」「魔の家(1928)」「脚光の影」等と同じくエスター・ラルストンの主演する映画で、ジョージ・マンカー・ウォッタース氏の原作の映画化である。「乱暴ロージー」「人間力」と同じくルイズ・ロング女史が脚色し、「鳥なき里のお姫様」「上海目指して」の監督者ルーサー・リード氏が監督の任に当たった。ラルストン嬢の相手役は「乱暴ロージー」出演のリード・ハウス氏と「ブラッド・シップ」「支那の鸚鵡」のホバート・ボスウォース氏の二人で、そのほか「コーラス・ガール」のアラン・ロスコー氏や、トム・マガイヤー氏、ジョージ・フレンチ氏、メアリー・アルデン嬢等が助演する。

1928年製作/アメリカ
原題:The Sawdust Paradise

ストーリー

ワード曲芸団の団員バッチ・ハーバーとグローリイ・オグラディとは恋仲である。彼等は行く行くは独立した曲芸員を経営するつもりで、時折は不正な手段も使って金を貯めて居た。所が今の曲芸員の持主ワードは以前からグローリイに横恋慕して居りその経緯からハーパーとワードは到頭喧嘩別れになってしまった。折りも折グローリイは不正手段が露れて警察に挙げられ、九十日の拘留に処せられたが丁度近くに天幕を張って居た伝道師の情でその数日、伝導隊に預けられる事になった。この伝導隊と一緒に旅をする内にグローリイは何時しか、自らも神の道を信ずる様になった。この間にハーパーは漸く金を作り望みの曲芸団を組織する事が出来て、グローリイの居る伝導隊と同じ町に落ち合う事になったのであったが、グローリイはハーパーの許に帰ろうとはしなかった。ハーパーは怒って手下共を語らい伝導隊の天幕を襲撃したが、その留守にワードの一団がハーパーの曲芸団に暴れ込み、之れ、完全に叩き壊した。ハーパーは非常に落胆したがグローリイの慰めによって金儲けばかりが人生で無いと悟り、彼等は新しい生活に入る事が出来たのであった。

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