画家の妻

解説

「成金の末路」「疑問の行商人」等のユ社映画で最近紹介されたフランク・メイオ氏主演の悲劇で、対手は新進のジョセフィン・ヒル嬢と、「白銀の群」主演のベティー・ブライス嬢。監督はクリスティー・キャバンヌ嬢である。

1920年製作/アメリカ
原題:Burnt Wings

ストーリー

美しい田舎の乙女ジャンは画家ネッドと恋に陥り、彼と共にパリへ出奔して、その当座は楽しい家庭を持ちはじめたが、やがて金に窮して2人とも苦しむ。無情な家主は2人に立ち退きを迫り、もし出来なければジャンが美しいのだから、その点を利用して楽に金を儲けるが良いと薦める。病める夫を助けたいばかりに、苦い涙を胸に秘めて、ジャンは往来で出逢った金持ちに身を委せ、それによって得た莫大の金で夫を健康な体に返した。ネッドはもちろん金の出所を知らず、ジャンはそれを父から得たのだと信じていた。そして健康になってからは仕事も進みやがて故国のアメリカへジャンを伴って帰って来る。富豪ジェームズ・カートライトの令嬢はネッドを恋し、父に願ってネッドとジャンとの仲を割き、己れ代わってネッドの妻となろうとする。我子可愛さから父なる富豪は黄金を積んでジャンに夫を思い切ってパリへ帰ってくれと頼むが、何でこれをジャンが承諾しよう。一時はジャンの愛を疑ったネッドも、彼女のこの美しき心を知って、ジャンと行末永く連れ添う事となる。

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