可愛い悪魔(1922 Badger)

解説

ミルドレッド・コンシダインの原作を、ドリス・シュローダーが脚色し、「紐育踊子」を監督したクラレンス・Ｇ・バッジャーが監督したマリー・プレヴォー劇で、「野に咲く花」のロバート・エリスや、「巴里の驚異」のジャック・ペリンが出演する。

1922年製作／アメリカ
原題：The Dangerous Little Demon

ストーリー

ベティー・ハーモンは金満家の1人娘で、何不自由ない身であったが。若さと美しさとを享楽しようと、彼女はうきうきした友達に囲まれて、面白おかしい日を送っていた。父の秘書ケニス・グレアムは彼女と結婚することを欲して父の許しを受け、2人は婚約の間となる。隣家の主人ゲイリー・マクヴェーは彼女に兄のような親愛を示していたが、婚約の話を聞いて自分でも不思議なほど空虚な気持ちになった。ベティーの父ジョージ・ハーモンは大株式仲買人であったが、時の運で大いに相場に失敗し、金策に苦しんでヘレンという未亡人の元に入り浸って心配を忘れようとしていた。ヘレンは賭博者の主人ジェーと共謀し、ハーモンを利用して大金儲をしようとし、ジェーはベティーの美しいのにそそのかされて彼女を手に入れようとし、色々の波乱が生じるが、結局ゲイリーの盡力でベティーも助かり、ハーモンも破産を免れる。浮薄なケニスは彼女から去りベティーはゲイリーと恋仲となる。