彼女の不道徳な夢

劇場公開日:

解説

ケン・イングランドの小説を、「おフロの女王様」のバート・スタイラーとアルバート・リューイン、それと「テスト・ハネムーン」のナット・ペリンの3人が共同で脚色、「一家8人逃亡す」のジョージ・マーシャルが監督したコメディ。撮影はジャック・マルクェ、音楽はジミー・ハスケルが担当している。出演は、「おフロの女王様」のエルケ・ソマー、「青春の旅情」のボブ・クレイン、「愚か者の船」のワーナー・クレンペラー、「努力しないで出世する方法」のモーリン・アーサー、「36時間」のジョン・バナーナド。製作は「おフロの女王様」のエドワード・スモール、グラント・ワイトック。

1968年製作/アメリカ
原題:The Wicked Dreams of Paula Schultz
配給:ユナイト
劇場公開日:1968年11月5日

ストーリー

東ドイツの花形陸上選手ポーラ(エルケ・ソマー)は、すばら活躍と、その魅惑的な容姿で観客を魅了していた。東ドイツの好色な宣伝相クラウスは、ポーラの健康美にすっかりまいって、彼の豪華なアパートの一室を提供するから助手になるよう誘いをかけた。ポーラは宣伝相のコンタンを見抜き、ランニング、幅跳び、棒高跳び、と得意の技術を応用、ベルリンの壁をのり越え、西ドイツ脱出を計った。東ドイツの最大の選手で、看板娘でもあるポーラに逃げられては一大事、クラウスは秘密警察に彼女の追跡を命じ、自らも部下のオスカーとともに西ドイツに潜行した。追手を逃れたポーラは運河に飛び込み、裸同然の姿でたどりついたのがナイト・クラブの楽屋。折からストリッパーが足りなくて困っていた時なのでポーラは舞台に押し出されてしまった。この舞台を見ていたのが東ドイツへの密輸で儲けているメーソン(ボブ・クレイン)。東ドイツの秘密警察がポーラを誘拐しようとしているのを見て、これは金になると、ポーラをかっさらって自分のホテルにかくまった。ビルは早速クラウスを探しに出かけたがその間に、ポーラは街に飛び出し新聞記者に誘われるままに酒場へ行き、したたか酔っぱらった。実はこの新聞記者はクラウスの部下のウェーバーで、秘密警察の面々を集めてポーラを護送しようとしていた。そこへビルが現れ大乱闘の末、やっとポーラを救出した。ポーラはビルに感謝と愛情のキスを与えた。ビルの良心は痛み、次第にポーラにひきつけられていった。ビルはクラウスから身代金を受け取り、ギャングの親分ロッコに借金を返したが、ポーラを引き渡す決心がつかなかった。だが、ポーラは得意のランニングでふたたびクラウスをまいて逃亡。今度はビルの戦友でCIAに勤務するハーバートのアパートに逃げ込んだ。そこでポーラは、自分を売り渡そうというビルの企みを知った。ポーラは幻滅し自分から東ドイツに帰った。ポーラを失って初めてビルは彼女への強い愛を知り、女装してポーラの合宿に忍び、本心を打ち明けた。が、これがクラウスの目にとまり、ビルはスパイとして逮捕された。ところがここで突然、大混乱が起こった。その混乱を利用し、ポーラとビルは手を取り合って西ドイツへと逃げていくのだった。

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