彼女の選びし道

解説

ユ社の新花形アン・コーンウォール嬢が第1回の特作映画で、「クロンダイクのカーメン」「懐かしのケンタッキー(1919)」その他に出演したエドワード・コクソン氏が共演しその他キャスリーン・オコンナー嬢、ダマール・ゴドウスキー嬢、クレアー・アンダースン嬢等の美しい女優が出演している。監督は新進のフィリップ・E・ローゼン氏。

1920年製作/アメリカ
原題:The Path She Chose

ストーリー

飲んだくれの父、悪人の兄、剛情な姉……こう云う厭わしい呪われた空気に包まれた家に人と成ったヴァージニアは、父や兄姉に似ず生れながら心美しい娘であった。或日の事、何の考えも無い姉のローラはバーの唄女と成ると云って出て行った。残ったヴァージニアはある小説を読んで、正しい道を履んで生きんとすれば、先ず汚れた四圍の境遇を切り抜け、大なる忍耐を持って総べての誘惑に打ち克たなければならぬという章に至り、意を決して家を後に何処ともなく彷徨い出る。そして遂に女帽子問屋の女工となり、正直な所を店主パーカーに認められて取締りに昇進する。此処で彼女は偶然落魄した姉のローラを救う。姉妹楽しく暮している所へ、兄のフランクが訪ね来て、姉妹を賤業婦に売ろうとしたが、情あるパーカーの手に2人は救われ、やがてヴァージニアは彼と結婚する事になった。

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