女に賭けるな

解説

「盗まれた接吻」と同じくジャネット・マクドナルド主演映画で「拳銃の洗礼」「各国の女」のエドモンド・ロウが共演する。原作はウィリアム・アンソニー・マクガイアの「女はみな悪戯者」で、リン・スターリングとレオン・ゴードンが脚色し、「拳銃の洗礼」「二つの顔(1930)」のウィリアム・K・ハワードが監督に当たった。助演者は「マダム・サタン」のローランド・ヤング、「蝙蝠は囁く」のユーナ・マーケル、「我が心の歌(1930)」のJ・M・ケリガン及びヘンリー・コルカーなどである。

1931年製作/アメリカ
原題:Don't Bet On Women

ストーリー

ロージャー・ファロンは、離婚した妻君の経験から女は悪いものだということを学んだ。そして彼女が再婚できるようにそれまで仕送りする決心をしたのである。ファロンの友達チプリイー・ダフ、その顧問弁護士ハーバート・ドレイクがファロンの女のことについて議論をした。その夜、二人は溺死しかけているタルラー・ホープという女を救けるが、そこにランチで駆けつけてきたドレイクの妻ジャネットと会いファロアンはいたく心をひかれる。二人はやがてドレイクの家のパーティーに招待される。ハーバート・ドレイクは例の女性論を蒸しかえし両者の意見はまったく正反対となった。そしてファロンが女というものに対して意気地がなさすぎるのでこれを歯がゆく思ったドレイクは、48時間内に女にキッス出来たら一万ドルやる、出来なかったら一万ドルとる、という賭けを言い出した。ただしキッスの相手というのはその夜第一番にロビーに現れた女に限るという条件付きであった。ドレイクは腹の中で、条件に叶う女といえば妻のジャネット以外にないから、これなら十分安心して賭けに勝てると考えた。ところが、この賭けのことを耳にしたタルラーはジャネットにそっと告げる。余りに自分を人形扱いにした良人の仕打ちに腹を立てて、二人の男どもをこらしめてやろうと決心する。なにがさて一万ドル取るか取られるかの瀬戸際なので翌日はドレイクにとってもファロンにとってもまるで夢魔にとりつかれたようなものである。その夜、ファロンのアパートで晩餐会が催されることになったがドレイクが行かないというのでジャネットひとりで行くこととなる。彼女はファロンに接吻させようとするが、ファロンは本当に彼女を愛しているので自制する。立腹した彼女はファロンに向かい死んでも接吻などしてあげないと毒づく。そこにドレイクが入ってきたのでファロンは諦めて小切手を渡すが、得意顔をしたドレイクはそれを手にするや破いてしまう。ドレイクは見事に賭けに勝った。と思いきや、驚くべし夫婦が帰りかけたとたんにジャネットはファロンに接吻したのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る