女心を誰か知る

解説

劇作家エルネスト・ヴァイダ氏がベンジャミン・グレイザー氏と共同で特に書き下ろした台本によってウィリアム・A・ウェルマン氏が第二回作品として(第一回作品はThe Cat's Pajamas)監督したもので、主役は「姫君と給仕」「夫婦円満哲学」等出演のフローレンス・ヴィダー嬢で、相手役は「裏表七人組」「東へ向く三つの顔」等出演のクライヴ・ヴルックス氏と「山だし娘」「荒み行く女性」等出演のローウェル・シャーマン氏で、エル・ブレンデル氏、ロイ・スチュアート氏、ジョー・ボノーモ氏、イルマ・コルネリア嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題:You Never Know Women

ストーリー

ヴェラ・ヤノヴァという女優とイワン・ノロジンという曲芸師とを首領とするロシア人の旅芸人の一行はアメリカに巡業に渡米してニューヨークの小っぽけな劇場で相当の人気を呼んで興行していた。ある雨の晩ヴェラは出勤の途中建設場の下を通行中危うく鉄柱の下敷きになろうとした。通りかかった金持ちのユージーン・フェスターは自動車を降りて彼女に近づくと、すてきな美人なので自分が助けてやった様な顔をして彼女と近づきになった。フォスターは度々ヴェラを楽屋に訪れたり、一行を自宅に呼んだりして彼女の関心を買い、遂には結婚の話までも持ち出す様になった。一行の立役者たるノロジンはフォスターよりも以上にヴェラを愛してたが、彼が一度も愛の告白をしないので彼女はそれを知らなかった。彼女が次第にフォスターに惹きつけられて行くのを見守っていたノロジンは悩み抜いた揚げ句遂に決心して、埠頭の海底で危険極まる「水中鎖抜け箱抜け」の芸当を演ずることになった。そして彼は水中に沈んだまま現れなかった。ノロジンを失った一座のその夜の興行は寂しかった。ところがフォスターは又もヴェラを楽屋に訪れ執拗に結婚を申しこんだ。しかし彼女は既に自分が真実愛するのはフォスターでなくノロジンであることを覚って拒絶した。フォスターは暴力に訴えても人無き深夜の劇場内でヴェラを追い回した。その時死んだと思われていたノロジンが忽然舞台に現れヴェラをフォスターの毒手から救った。

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