俺に近づくな!

劇場公開日:

解説

ロケット燃料製造工場のタンクの上に、ダイナマイトを持った男が人質をさらって上り、人々を脅迫するというスリルを、5時間の時間経過のうちに描いたサスペンス・ドラマ。昨今のハリウッドで、低予算の異色フィルム・メーカーとして知られるジャック・L・コープランドが脚本・監督・製作をワン・マン・ショウで担当している。彼は編集担当のウォルター・A・ハンネマンと組んで独立プロを作っている。撮影は「快傑ダルド」のアーネスト・ホーラー。音楽はニコラス・カラス。主演するのは「ジョニー・ベリンダ」以来活躍するスティーブン・マクナリー、「現金に体を張れ」のコリーン・グレイ、テレビと舞台にも出ているヴィック・モロー。その他ロバート・フォーク、ダン・シェリダン等が出演する。

1957年製作/アメリカ
原題:Hell's Five Hours
配給:アライド・アーチスツ=映配
劇場公開日:1958年9月4日

ストーリー

超高度の爆発力をもつロケット燃料製造工場の工場長マイク・ブランド(スティーブン・マクナリー)は、妻ナンシー(コリーン・グレイ)と一人息子エリックとともに、平和に暮らしていた。ある夜、帰宅した彼は、工場で警備員が殺され、10本のダイナマイトが盗まれて、犯人が姿をくらましたという報告をうけた。工場にかけつけた彼が、警備員のビル、職工長ファイフ、連邦検察局員のケン等から事情を聞いている時、突然犯人から電話がかかってきた。犯人は、何を恨んでか、ダイナマイトで工場を爆破すると脅迫する。工場内には何百万トンもの爆発性物質が、巨大なタンクに蓄えられており、もしこれが爆発すれば、工場は勿論、近辺の町も完全に吹きとんでしまうのだ。マイクは記録その他を調べた結果、その日の昼、工場内で煙草を吸ったことから、ファイフになぐられ、首をきられたナッシュ(ヴィック・モロー)という若者を犯人に推定した。彼の判断は正しかった。犯人ナッシュは、避難命令によって退去しはじめた町の人々の間にまじって、町の中に姿を現わし、マイクの自宅に侵入して、ナンシーとエリックを誘拐した。2人の人質をとったナッシュは、再び電話で、自分の工場侵入を阻止すれば、速発装置のあるダイナマイトで、母子もろとも自爆すると脅迫してきた。驚いたマイクは工場のタンク内の高性能燃料を、ポンプで、離れた所にある別の工場に送って、タンクを空にする措置をとった。しかしこれには、5時間の時をかせがねばならない。拳銃を手に入れた犯人ナッシュは、人質と共に工場内に入ってきた。エリック少年は咄嗟に逃げ出して工場の人々に救われたが、肉親の愛に飢え、恋人に裏切られた暗い過去をもつ犯人は、ナンシーをつれて巨大な燃料タンクによじのぼった。必死に時をかせぐマイクをよそに、犯人はファイフを射殺し、更に工場の屋上に逃れた。身代金5000ドルを与えることを拡声器で交渉したりして、時間を引きのばすうち、大タンク内はやっと空になった。意を決したマイクは、単身屋上にのぼった。格闘のすえ犯人は足をふみはずし、落下の途中自爆した。恐怖の5時間は終わり、ナンシーはマイクと抱きあった。

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