男の魂(1935)

解説

「女は要らねえ」「藪睨み武勇伝」と同じくエドモンド・ロウとヴィクター・マクラグレンが主演する映画で、ボーデン・チェイスがノエル・ピアース及びレスター・コールと共同脚色し、「バワリイ」「虹の都へ」のラウール・ウォルシュが監督に当たり、「友情の曲線」のL・ウィリアム・オコンネルと共同撮影したもの。助演者は「黒潮に鳴る心」のフローレンス・ライス、「女性暴君」のマージョリー・ランボー、「可愛いマーカちゃん」のチャールズ・ビックフォード、シグ・ルーマン、ロジャー・イムホフ、ジョージ・ウォルシュ等である。

1935年製作/アメリカ
原題:Under Pressure

ストーリー

1日に僅か1時間働いてしかも莫大な日給を受ける労働者……それは地下でトンネル堀事業に従事する労働者の「サンド・ホッグ」(モグラ)達である。紐育市を流れるイースト河の下では今大トンネル堀事業が着々進行中である。右側から掘っている1組は監督ジュムボーに統率された「サンド・ホッグ」の一団でこれをブルクリン側と呼んだ。そして左側から掘り始めたのはニッパーという彼らの仲間での利け者でこれをニューヨーク側といった。両者は川底の中央で出会うことになっていた。激烈な競争はブルックリン側とニューヨーク側との間に開始せられ、ジュムボー組はニッパー組のために敗北のうきめをみんとしたが、地面の上では女の事などで犬猿の仲であったジュムボーとその部下ショッカーは一度地下へ潜れば怨恨などはさらりと捨て、共同職線を張り、強敵に当たるのであった。ついにトンネル完成の日は目前に迫った。そして彼らはあらゆる自然の脅威と戦い、これを征服すると同時に、ニッパー組より先に早く中央まで達し凱歌はブルクリン側に挙がった。

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