掟(1924)

解説

「人類の破滅」に続いてウォレス・リード夫人が主演した映画で、アデラ・ロジャース・セント・ジョン女史が特に夫人のために書きおろし、マリオン・ジャクソン女史とブラドレー・キング女史とが脚色し、ロイ・ウィリアム・ニール氏が監督したもの。リード夫人の相手役には、「冬来たりなば」「消えゆく灯」出演のパーシー・マーモント氏、「我が恋せし乙女」等出演のラムゼイ・ウォーレス氏、「闘争の熱血」等出演のアーサー・ランキン氏等が出演する。母性愛を説いた作品である。

1924年製作/アメリカ
原題:Broken law

ストーリー

ジョアン・アレンは子供のボビーを甘やかして我がまま一杯に育てたので、夫ラルフはこれを快く思わず、次第に妻との仲が離れて行って酒や賭博に家庭の不満を忘れようとしていた。お隣のリチャード・ヒースは書物を好み、家庭的の男であったので、妻のミュリエルは家を外に遊び暮らしていたので、娘のパッシーも母に感化されて浮薄な日のうちに育てられた。数年は過ぎてラルフは死んだ。ボビーは我がままな青年になり、パッシーも現代的なフラッパーとなっていた。一日ボビーはパッシーと自動車を走らせていた時、老婆を轢き殺して投獄された。母のジョアンは初めて誤った教育をしてきた事に気が付いて我が子の代わりに牢へ入る事に訴えたが、ボビーも迷夢から醒めて男らしく刑を受けた。出獄の後彼はパッシーと母と共に堅実な生活に入ることになった。

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