栄光への賭け

劇場公開日:

解説

イギリスの作家ヒュー・アトキンソンのベストセラー小説「ゲーム」(邦題「小説オリンピック」)の映画化。製作はこれが第一作のレスター・リンスク、監督は「明日に賭ける」のマイケル・ウィナー、エール大学教授エリック・シーガルが脚色。撮影は新人ロバート・ペインター、音楽は「雨の訪問者」のフランシス・レイがそれぞれ担当。出演は「ハロー・ドーリー!」のマイケル・クロフォード、「大列車強盗団」のスタンリー・ベイカー、「悪女のたわむれ」のライアン・オニール、「冒険者(1970)(1970)」のシャルル・アズナブール、「ブルー・マックス」のジェレミー・ケンプ、「心を繋ぐ6ペンス」のエレイン・テイラー、オーストラリアの原住民出身のアソール・コンプトンなど。

1970年製作/アメリカ
原題:The Games
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1970年8月1日

ストーリー

ハリー・ヘイス(マイケル・クロフォード)は、イギリスのある田舎町の牛乳配達夫であったが、土地の長距離ランナーと対抗して駆けているうちに、彼の記録を破るようになったため、そこのランニング・クラブに招かれた。ハリーはやがて、そのクラブでオリバー(スタンリー・ベイカー)というコーチに見出された。彼は往年のランナーとしての自分の夢をハリーに託し、厳しい練習を強いたため、ハリーはガール・フレンドのクリスチン(エレイン・テイラー)にさえも、めったに会えなくなってしまった。その頃、世界の各所では、ハリーの強敵が次々と発見されていた。アメリカのエール大学生スコット(ライアン・オニール)は、美男の将来を嘱望される長距離ランナーで、女の子たちのアイドルであった。オーストラリアには、カンガルーにも負けないスピードで走る、ピンチュビ(アソール・コンプトン)という原住民がいた。そして、この彼を利用して競技の予想屋であるハーコート(ジェレミー・ケンプ)は、インチキのトラック競技会を催して、一儲けを企んでいた。また、共産圏のチェコでは、政治的な見地から、若い選手を海外へ派遣するのは危険であると考えていたため、老練のランナーであるベンデック(シャルル・アズナブール)を、過去の実績をかって競技会に起用することになった。ハリーはオリバーの特訓で、やがてベンデックの記録を破ったが、91マイル・レースでベンデックに破れたため、オリバーと一時、手が切れた。しかし、その後すぐに、2人は再度手を握り、競技会への執念を燃やすのだった。一方、オーストラリアへ遠征に出たレイノルズは、そこでピンチュビの駿足ぶりに驚嘆、その後の東京での競技会から、覚醒剤を飲んで、競技にのぞむことをおぼえた。問題のピンチュビは、オリンピック委員会に注目されるところなり、ベンデックも復調し、長距離選手としてカンバックした。こうしてこれらの選手たちが参加するゲーム、ローマ・オリンピックは開催日をむかえた。そして、マラソン競技の当日。選手たちは緊張をふっ切るようなピストルの音を合図に走り出した。レースは徐々に、ハリーの独走態勢になっていったが、その先には悲劇的なハプニングが待っていた。ゴールを目前にして、彼は突然、体に変調をきたし、倒れてしまったのだ。そして、勝利から見放されたハリーを抜いて一位になったピンチュビは、ゆうゆうゴールを走り抜いて行った。

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