海の狼(1920)

解説

ジャック・ロンドン氏が水夫生活時代に得た材料を基として描いた活劇で、ラスキー社新進の監督ジョージ・メルフォード氏の手になったものである。全篇火の出るような活劇に軽い喜劇的気分が彩られている。海の狼には「情熱の国」や「羊飼う乙女」に出演したノア・ビアリー氏が、ハムフレーには「連理の枝」に出演したトム・フォーマン氏が、恋人のモードにはメイベル・ジュリエンヌ・スコット嬢がそれぞれ扮している。

1920年製作/アメリカ
原題:The Sea Wolf

ストーリー

サンフランシスコに住う2人の恋人がある。女は男が弱虫であるというので結婚を承諾しない。ところが運命の悪戯か、この2人が渡船の転覆によって海豹捕獲船に救い上げられ永い航海の途に上る。その船長は「海の狼」と綽名されラーセンという獰猛な男で、力が法律だと心得ている。そして、永い航海の間に、かつては弱虫といわれたハムフレー・ヴァン・ウェイデンがラーセンを打ち倒す時が来る。

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