嘘の上塗り

解説

ジョージ・エドワード・ジェンクスの原作を、「山頂の勇姿」「男子の意気」などを監督したトーマス・ヘフロンが監督したもので、主役はウィリアム・デスモンドとベティー・カンプソンという珍しい取り合わせである。

1919年製作/アメリカ
原題:The Prodigal Liar

ストーリー

牧童のモンチは仲間のジム・レイニーに薦められ、ジムの姪のホープを驚かそうと悪人に扮装したが、脅かそうと思った娘はかえってこれを好んで、モントに親しさを見せるのであった。前後を取り繕ろうためにモントは嘘に嘘を重ね、しまいには言語不随症で過去のことは何にも語れぬとごまかす。ホープはこの病をどうしたら癒ろうと伯父のジムに相談すると、ジムは頭にうんと打撃を与えれば癒るかも知れないと口から出まかせを喋った。娘はモントを救おうと一日大きな岩をモントの頭の上へ落ちるように計って、そのため危くモントは命までも失おうとしたが、本物の山賊がホープを拐して逃げたと聞き、肥馬一鞭、直にその後を追って見事娘を奪い返す。事情を聞いたホープは怒るどころか、かえってモントの嘘を喜んだという話。

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