いとしの我児

解説

「ペンロッド」「子供の世界」等を書いたブース・ターキントン氏が特に書き卸した物語で,ホープ・ロアリング嬢とルイス・D・ライトン氏が脚色し、「子供の世界」「迫詰められて」等と同じくウィリアム・ボーディン氏が監督したもの。主役は「子供の世界」に出演してファースト・ナショナルのスターになった子役のベン・アレクサンダー君で、「信号塔」のロックリフ・フェローズ氏、「奔流恋を乗せて」のアイリーン・リッチ嬢、「魂は帰り行く」のヘンリー・B・ウォルソール氏等が共演している。

1923年製作/アメリカ
原題:Boy of Mine

ストーリー

街の代表的人物ウィリアム・ラディマーは、9才になる我が児ビルの子供らしい無邪気さを許さず,極端に厳格に扱って,それが教育であると信じていた。そのためビルは我が家を飛び出したが、三人の悪人に誘拐されたのを、メイソン医師に救われた。しかし父はビルが家出した事を何としても許さなかった。遂に母は余りの父の頑固が愛児の将来を傷つけるのを恐れてビルを連れて他所へ間借りして暮らすことになる。メイソン医師とビルとは仲の善い友達となり、ビルは医師を父のようにさえ思い始めた。妻と子供が家を出たのち、初めてラディマーは自分に温かい心がないことが判り、彼らのない生活が寂しく惨めな事を悟って、帰って来るように頼む。母は帰るか帰らぬかをビルの一存にまかした。今まで冷たい父ではあったが、ビルは父の許に帰る事が二人の義務であると考えた。二人の帰宅を喜び迎えた父は、昔とはすっかり変わった優しい父であった。その後子供達と一緒になって遊び戯れている謹厳な彼の姿が町の人々を驚かせたのであった。批評ー少年時代を描いた優れた作品。率直に組み立てられ、人間的で同情ある扱いのうちに見るものを抱擁してしまう。一流館向きの良い映画である。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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