医者の妻

解説

ヘンリ及びシルヴィア・リーフェランド合作のストオリーから「河上の別荘」のモーリン・ワトキンスが脚色し「親爺は若い」「リリオム」のフランク・ボーゼージがメガフォンをとったもの。主なる出演者は「陽炎の春」「叛逆者」のワーナー・バクスター、「海の巨人(1930)」「二つの顔(1930)」のジョーン・ベネット、「キング・オブ・キングス(1927)」のヴィクター・ヴァルコニ、「結婚双紙」のヘレン・ミラード、「女性に捧ぐ」「春を讃えよ」のセシリア・ロフタス、ポール・ポルカシジョン・セント・ポリスなど。カメラは「再生の港」「ビッグトレイル」のアーサー・エディソン担当である。

1931年製作/アメリカ
原題:Doctor's Wives

ストーリー

ニイナ・ウィンドラムは・あるパーティーの夜、不図したことから怪我をしてジャドスン・ビニング医師の診療をうけた。それが機縁となってやがて彼女はジャドスンを恋するようになり、二人は婚約した。けれども結婚の夜彼女は良人が自分を幸福にすることよりも、医学を愛し、その研究に没頭することを楽しみにしていることを知って失望を感じた。これは結局女心の浅はかさから出たニイナの誤解であったが、この誤解から二人の仲は日に日に疎くなり、彼女はジャドスンの心を自分に引き戻す手段として、良人の友達で同じく医師であるケーン・ライターと親しい態度をとるようになった。けれどもジャドスンは依然として、医学と診療に熱中していた。ついにある夜、ニイナはこの冷たい家庭からひそかに抜け出して看護婦として独立の生計をいとなむことになった。ニイナはこの新しい職業にたずさわるようになってはじめて医学の研究と診療というものがいかに偉大なものであり、興味あるものであるかを知った。そして良人ジャドスンの心をようやく了解することが出来た。丁度、その頃ケーン・ライタが偶然な事故から重傷を負い、はからずもジャドスンの執刀のもとに手術をうけることになった。そしてこれが手伝いの一人としてニイナが赴くことになった。それはニイナにとっては未だかつて経験したことのない厳粛な時間であった。人命を託されてメスをふるうジャドスン医師の姿は彼女がいままでの誤解をといて余りあるものだった。かくしてニイナは良人の科学者としての立場を知り、またその反面に自分に対して偉大な愛が胸底ふかくひそんでいるのを知って、再び良人の胸に抱かれたのであった。

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