生ける屍(1930)
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生ける屍(1930)

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解説

トルストイ伯作の「生ける屍」をアーサー・ホプキンスが「リデムプション」として舞台に上演せるものより「異教徒」のドロシー・ファーナムが撮影台本を作り、エドウィン・ジャスタス・メイヤーが台詞をつけ、「世界の与太者」「女の秘密」のフレッド・ニブロが監督した映画で、主演者は「恋多き女」「悪魔の仮面」のジョン・ギルバート、それを助けて「異教徒」のルネ・アドレー、「彼女は戦にいく」のエリナー・ボードマン、「女の秘密」のコンラッド・ネーゲル、クレア・マクドウェル、その他が出演。カメラは「アアンジバーの西」「コサック(1928)」のパーシー・ヒルバーンが担当である。

ストーリー

ロシアの近衛士官フェディアの放埒で享楽的な生活は心ある友人達の眉をひそめされている。彼はとくにジプシーの自由な生活にあこがれ彼等と交わって酒に酔うことを好んだ。そうした荒んだ享楽にふけるある1日、彼は友人のヴィクターと彼の許嫁のリザに偶然出会った。酔いしれが彼の目にも初めて見たリザの美しさは忘れられなかった。フェディアとリザはその後たびたび合った。恋は1人の間に芽んだのである。許嫁の男を持つリザが仇し男を恋する。リザの母親はそれは不道徳なことだとたしなめたが、リザはフェディアを愛していながらヴィクターと結婚することこそ不道徳なのだと答えた。フェディアは親友のヴィクターに自分が彼の許嫁と恋に陥ったことを心からわびた。しかしフェディアはリザを必ず幸福にすることを彼に誓った。フェディアとリザの結婚生活が始まる。幸福な華やかな1年、平和な、しかし単調な第2年、フェディアの放浪癖がまた芽を出してきた。だが彼はヴィクターへの約束を忘れない。彼はリザを不幸にするようなことを仕でかしてはそのたびに悔やんでいる。そして弱い自分を責めている。リザもさすがに彼のだらしなさに愛想をつかす。口論の末フェディアはこう言って出て行く。「なるほど僕が悪かった。僕は約束してはそれを破っていた。お前はできるだけの事をしてくれたが僕はそれに報いることができない。僕さえいなければお前は幸福なんだ」。フェディアは再びジプシーと享楽と酒と忘却の世界へ帰った。捨て鉢の彼の心に魅ったのはジプシーの娘マーシアだった。彼は酒びたりの享楽生活を送っている一夜ヴィクターがリザからの帰宅を促す手紙を持って来た。だが、酒飲みのろくでなしと我から自分を卑しめるフェディアはマーシアと抱擁しながらこれが自分の答えだという。ヴィクターは寂しく立ち去る。金に目のないマーシアの母親は娘がフェディアに誘惑されたと訴え出る。フェディアのつれない仕打ちにもかかわらずまだ彼を愛しているリザは彼のためになけなしの金を支払う。マーシアはフェディアとリザの間にはいまだ強い愛の燃えていることを知って悲しむ。フェディアは自分の煮え切らぬ愛のために自分の愛すすべての女を不幸にする事を悔やんで自殺を思い立つ。しかし死ぬつもりのフェディアはマーシアのすすめによって自殺を思い止まり堤防に衣服をぬぎ捨て投身自殺をしたように見せかけ行方をくらます。フェディアの死を信じているヴィクターとリザは幸福な結婚生活に入る。幾年の後、生ける屍となって存在するフェディアはその事情を知っている無頼漢からヴィクターとリザを二重結婚として訴えると脅迫しろとすすめられる。リザの幸福を願うからこそ生ける屍となったフェディアは断然それを拒んだのでヴィクターとリザは二重結婚の罪で法廷に呼ばれフェディアは証人として呼ばれる。罪が正に決しようとする時、法廷の回廊に1発の銃声がおこるフェディアは今度こそ本当に自殺したのだ。彼の口から漏れた最後の言葉はこうだった。「許してくれ、リザ。お前は今までよりももっと幸福に暮らしてくれ。私も今まで知らなかった安住の世界へ行ける」そして彼は安らかに死んで行ったのである。...

作品データ

原題 Redemption
製作年 1930年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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