暗より光明へ

解説

E・W・ホーナング原作の『締繩の影(The Shadow of the Roopを)』を、イヴ・アンセルが脚色し、「魂の眼」「緑樹の下にて」などを監督したエミール・ショータールが監督した社会劇。主役は性格女優ポーリン・フレデリックで、ウィンダム・スタンディングが相手役である。

1919年製作/アメリカ
原題:Out of the Shadow

ストーリー

ルース(ポーリン・フレデリック)は酒飲みで疑い深い夫ミンチン(ジャック・W・ジョンソン)から虐待され、身に覚えのない同居人パオロとの仲を疑われて、屈辱に耐えきれず家出する。そのあとでパオロはミンチンと争って彼を殺したが、ルースがその疑いを受けて、捕らえられる。しかし判決の際に、情ある陪審官の計らいで放免はされたものの、世間の人々は彼女が夫を殺したものと信じていた。ルースは身の潔白を明かそうと苦心し、リチャード・スティール(ウィンダム・スタンディング)という青年に救われて恋仲となる。リチャードが一浮浪人の言葉で犯人と誤られて投獄された際、ルースはパオロのことを思い出し、彼に哀願して遂にミンチン殺人の告白させる。かくしてリチャードを助け出し、2人は結ばれるのだった。

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