アレキサンドリア物語

劇場公開日:

解説

文豪ローレンス・ダレルの「アレキサンドリア4部作」の映画化。監督は「マイ・フェア・レディ」でアカデミー賞を得たジョージ・キューカー、脚本を「華やかな情事」のローレンス・B・マーカスが担当。撮影は4個のオスカーをもつレオン・シャムロイ、音楽は「0の決死圏」のジェリー・ゴールドスミス、コスチューム・デザインはアイリーン・シャラフ、製作は「いつか見た青い空」のパンドロ・S・バーマンとジョージ・キューカーの2人、出演は「約束」のアヌーク・エーメ、「フィクサー」のダーク・ボガード、「レッド・ムーン」のロバート・フォスター、「悪魔のような恋人」のアンナ・カリーナ、「アルフレッド大王」のマイケル・ヨーク、フィリップ・ノワレなど。

1969年製作/アメリカ
原題:Justine
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1969年11月15日

ストーリー

エジプトのアレキサンドリアには、多くの人種が集まり、国情の不安をよそに、今や歓楽の巷と化していた。教師のダーリー(マイケル・ヨーク)は、急病で苦しむ踊り子メリッサ(アンナ・カリーナ)を助け、やがて彼女と愛し合うようになった。しかし、イギリスの大使館員パスワーデン(ダーク・ボガード)に連れられて行った娼婦街で会ったジュスティーヌ(アヌーク・エーメ)に激しく心ひかれ、彼女の夫で富豪のネッシム(ジョン・ヴァーノン)の家へ食客として滞在することになった。だが、ネッシムの弟ナルース(ロバート・フォスター)も、ジュスティーヌを愛していた。そして、エジプト独立の大祝宴の夜、ある殺人事件が起きた。犯人はナルースであると噂がたったが、彼は何者かの手で暗殺されてしまった。噂はもうひとつあった。ネッシムとジュスティーヌが、パレスチナに武器を密輸しているというのだ。そんな時、パスワーデンはジュスティーヌに、彼女たちの陰謀が明るみに出たことを知らせ自殺した。それは、最愛の妹の結婚を苦にしたものだった。やがてネッシムは、ジュスティーヌの体を代償に、政府の要人に身の安全を願い出た。もはや、深く傷ついた彼ら、ネッシムとジュスティーヌの心を癒してくれるものは、アレキサンドリアにはなかった。

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