アラビヤ三人盗賊

解説

「珍妙ライオン狩り」「出世水兵」に続くダグラス・マツクリーン氏主演喜劇で、ジョージ・ランドルフ・チエスター氏が特に書き卸した物語をウエード・ポトラー氏とフレデリック・チャピン氏とが脚色し、「出世水兵」「古着屋クーガン」等と同じくエドワード・クライン氏が監督したもので、相手女優は新進のスー・キャロル嬢、ウェード・ボトラー氏、ナイジエル・デ・ブルリアー氏、アルバート・グラン氏、等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Soft Cushions

ストーリー

今から1000年も昔のこと、カスパーという東洋の町に3人の泥棒があった。1人はジャーファーという痩せた男で、1人はカマキンという太った男、そして今1人はアスランという若い男だった。アスランは綽名を「狐」といわれている程に小賢しい男、である時奴隷販売人トウーフイークの家でジョイエルという美しい娘を見初め、これを身受けするために仲間の金を奪い遂に捕らえられた、裁判官カデイーの前に突出された。しかし間もなく逃れて再び捕らえられカデイーの上役人ワジルに裁かるることになった。ところがワジルは奴隷ジョイエルを自分のものにし、アスランを直ちに断頭の刑に処すべく宣告したところ、アスランは奇知を以てワジルを欺きワジルに変装してサルタンの御殿に入った。そしてワジルがサルタンを暗殺せんと企てることを知って、遂にその陰謀を暴露しサルタンに取り入ったため、遂にアスランは過去の罪を赦されてワジルに位に就き、且つ愛し合っているジョイエルを妻として一生を幸福に暮らすことになったのである。

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