明け行く路

解説

米国の生めるオペラ界のプリマドンナたるジェラルディン・ファラー嬢がゴールドウィンで最初に作った映画ーというと我が国では大活が出来た頃でもう67年前になる。その時分の作品だから懐古調の映画というが、監督は「砂漠の情火」「嵐」等を監督したレジノールド・パーカー氏ではあり、ファラー嬢の相手役は永くユ社のスターをしていたハーバート・ローリンソン氏と「冬来たりなば」以来大人気のパーシー・マーモント氏の二人であるから、俳優だけ見ても興味はある。

1918年製作/アメリカ
原題:The Turn of the Wheel

ストーリー

善良な兄フランクに隠れて、兄の妻ベルタがウォーリーと不義の快楽に耽っているのを知って、弟のマックスは一日二人の密会場所としている先妻キャリーの借り間を訪れ、二人に意見をしたが、ウォーリーは乱暴にもマックスを狙撃した。弾は外れてキャリーを倒した。兄の名の出るのを恐れたマックスは沈黙を守ってモナコへ去ったので、彼が先妻を殺したとの嫌疑を受け、モナコで彼は捕らえられる。彼がモナコで知りあったロザリーという美人は彼を恋していたが、固く彼の無罪を信じて、米国へ来り犯人たるウォーリーに近づき、彼に自白させてマックスを救う。かくて彼女とマックスとは天下晴れての夫婦となる。

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