悪魔の宿り木

解説

ガードルード・エーザートン女史作の小説に基づいてメアリー・オハラ女史が脚色し、「職業婦人」「曠野の志士」等と同じくキング・バゴット氏が監督したもので、「細君御注意」「深夜の太陽」等出演のパット・オマリー氏と「迷路の乙女」「輝く一路」等出演のメイ・ブッシュ嬢とが主演し、ジェーン・ウィントン嬢,セオドア・フォン・エルツ氏、チャールズトン・スティヴンソン氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Perch of the Devil

ストーリー

「悪魔の宿り木」と呼ばれる西部の鉱山町に住むアイダという身分の低い娘はグレゴリー・コンプトンという青年と恋し合って結婚した。グレゴリーはかなり広い地所を所有してはいたが貧乏だった。彼は自分の土地にも金鉱脈があると信じて試掘を始めた。アイダには無聊な日が続いた。彼女は華やかな生活を憧れているのに毎日寂しく家に留守番をしなければならなかった。彼女は夫を愛しながらも不平をつぶやき、口喧嘩をすることも珍しくなかった。隣の牧場の持ち主オラ・ブレータは偶然アイダと知り合いになった。アイダはオラとの交際で幾分生活に興味を見いだし、やがてオラが欧州へ行くというのでアイダも共に出掛けることになった。アイダは英国貴族アーチレーに恋慕される程社交界の貴夫人らしくなった。そのうちにグレゴリーから金鉱を発見したという飛報が来た。夫恋しく飛び立つ思いのアイダは喜んで帰米する支度をした。オラはグレゴリーが金山の持ち主になったときいて不図悪心を起こした。彼女はアイダがグレゴリーに打つ電文を秘かに書き直してしまった。オラの小細工が原因でグレゴリーは妻は既に自分を愛せぬものと誤解し離婚の決心をした。しかしアイダはやがてオラの小細工を知って、2人の女は激しく争った。とは言えアイダが最後の勝利者となり、グレゴリーと愛の生活を新たにすることはもちろんである。

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