悪魔(1921)

解説

米国劇壇で相当の名声あるジョージ・アーリスが映画界に入って第1回の作品で、ハンガリアの作家フェレンク・モルナールの舞台劇を、ジェームズ・ヤングが監督したもの。アーリスの相手は「鷹の黒影」「暁の悲歌」などに出演したシルヴィア・ブリーマーと若く美しいルーシー・ボーモン、「善道への導き」など出演のエドモンド・ロウらである。

1921年製作/アメリカ
原題:The Devil

ストーリー

ムラー博士はすでに中年を過ぎた圓轉滑脱の社交術に長じた紳士であるが、彼は巧みに他人の恋愛関係に立ち入って若い男女の青春の血を湧き立たせたり、あるいはまた反感苦肉の策を弄して親密な間柄の者を離間し中傷などして、その犠牲となった者が、呻きもがいたりするのを見て、ひそかに横を向いて舌を長々と出しては笑って喜ぶ、という世にも悪魔的な性癖を有していた。悪魔が真理に勝った殉教者というある名書の展覧会の会場で、彼は1人の美人が真理が悪に勝たるるの否理を呟いているのを聞いてたちまちこの性癖を起こし、2対の男女をほんろうして彼女にまざまざとそれを実現して見せたが、真理は遂に真理で、光をおおわれていた十字架はたちまち燦然たる光輝を発し、焔々たる猛火の中に悪魔の姿は消え去った。

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