赤い灯

劇場公開日:

解説

ドナルド・バリーの原作を「ジス・ガイ・ギデオン」を「ベーブ・ルース物語」のジョージ・キャラハンが脚色、ロイ・デル・ルースが監督した犯罪活劇1949年作品。製作はやはりロイ・デル・ルース。「リオ・グランデの砦」のバート・グレノンが撮影。「真昼の決闘」のディミトリ・ティオムキンが音楽を担当している。出演者は「大雷雨」のジョージ・ラフト、「艦長ホレーショ」のヴァージニア・メイヨの他、ジーン・ロックハート、レイモンド・バア、ヘンリー・モーガン等である。

1949年製作/アメリカ
原題:Red Light
配給:映配
劇場公開日:1952年11月11日

ストーリー

霧深い都サンフランシスコ。ジョン・トオーノ(ジョージ・ラフト)の交易会社の在職中、社金着服の廉で拘引されたニック・チャーニー(レイモンド・バア)は、トオーノへの逆恨みからその弟、牧師のジェスの殺害を同囚ロッキーに依頼した。買収されたロッキーは出獄早々ジェスをホテルの一室に襲い、射殺した。いまわの際、弟の口から「自分の死に対する回答は聖書の中にある」と聴き、ジョンが急いで探したときには、ジェス愛蔵の聖書を何者かが持ち去った後であった。復讐の念に燃えたジョンは、犯人探索の一助にもと、戦時中ジェスと同部隊で戦死した兄を持つレヴュー・ガール、カーラ・ノース(ヴァージニア・メイヨ)を雇う。出獄してきたニックは、ジョンの罠にかかって秘密を洩らしかけたロッキーと争い、彼を殺したものと一安心、後は気がかりの聖書を探すが、すでにそれはカーラの機転によってジョンの元にかえっていた。ジョンは読んだ――「兄よ、復讐するなかれ」と、ただそれだけ記された弟の手跡を。一方、意外にも生きていたロッキーを再び狙い、これをついに屠したニックも、刑事部長ストレッカーの追跡を受け、逃げのぼった電気サインの高圧線に触れて、悪の生涯を閉じた。

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