赤い鳩

解説

「椿姫(1927)」「在りし日」出演のノーマ・タルマッジ嬢がユナイテッド・アーティスツに入社してからの第1回作品で、原作をウィラード・マック氏の舞台劇に取り、それをローランド・ウェスト氏とウォーレス・スミス氏とが映画的に書き改め、実際の脚色をウォーレス・スミス氏とパウル・ベルン氏とが行ったものから「バット」と同じくローランド・ウェスト氏が監督したものである。相手役は「椿姫(1927)」「僧房に咲く花」出演のギルバート・ローランド氏と「ボー・ジェスト(1927)」「決死隊」出演のノア・ビアリー氏とで、そのほかハリー・マイヤース氏、エディ・ボーデン氏、ミカエル・ヴァヴィッチ氏、カラ・パシャ氏などの人々が助演する。

1927年製作/アメリカ
原題:The Dove

ストーリー

地中海の沿岸、風温きコスタ・ローハの小国に起った物語とドン・ホセ・マリア・イ・サンドヴァルはこの地に勢力並ぶものなき代官であった。彼はゆくりなく町の酒場の娘ドロレスを見染めてより、己れが意に添わせんと、色々と手を施して見たが、ドロレスは更に彼を顧みない。このドロレスには胸に愛しいと思う意中の男がいる。ジョニー・ポウェルというのがその名である。ジョニーとてドロレスをこの上もなく恋いしたう。が、不図したことからゴメスという暴れ者とジョニーは争い、ジョニーが自衛のためとは言い條、ゴメスを殺したことから、彼は鉄窓に繋がれる身となった。ドロレスは恋人を救わんと、ビリーと言うジョニーの友と計ったが、却ってドン・ホセのためにその謀の裏をかかれた上、ジョニーはドン・ホセに捕われて処刑せられることとなった。この時、ドロレスは決然として立ち、ドン・ホセに抗って、彼を屈服せしめ、ジョニーを赦免させることに成功した。そして愛する2人は、馬車に打乗り、このコスター・ローハを跡にして幸福の待つ国へと去って行く。

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