愛の岐路

解説

「五十六番街の家」「女性二重奏」のケイ・フランシスが主演する映画で、ポーランドの女流作家マリア・マルツォヴィッツ・スツェブコウスカ作の戯曲に基づいて「吾れは愛せり」のチャールズ・ケニヨンが脚色し「夫の日記」「女囚の意気地」のウィリアム・ケイリーが監督に当たり、「泥酔夢」「四十二番街」のソル・ポリートが撮影した。主役フランシスを助けて「クレオパトラ(1934)」「有閑火遊び」のウォーレン・ウィリアム、「今日の男性」「ブラウンの爆裂珍艦隊」のジーン・ミューア及び「今日の男性」「羅馬太平記」のヴェリー・ティーズデール、「白蛾」のフィリップ・リード、「ブラウンの本塁打」のエマ・ダン等が助演している。

1934年製作/アメリカ
原題:Doctor Monica

ストーリー

産科医のモニカは夫の小説家ジョンとある夜女流建築家のアンナを訪ねたが、ジョンは仕事があると言って早々に中座し、客の1人モニカの親友のメリイも気分がすぐれぬと言ってそのところを去った。ジョンとメリイはかつて一目を忍んで密かな逢引を続け、その夜も人々から遠ざかって落ち合ったのであった。しかしメリイはモニカに対しての心苦しさとかつジョンが近く外国に旅行するので、それを機会に2人の中を精算しようという。やがてジョンが旅立つ日、波止場に夫を送ったモニカはそのところにメリイが来合しているのを見て「誰を?」と尋ねたが彼女はそれに答えなかった。その後モニカ派メリイと田舎の知人を訪ね、1日乗馬に興じたがメリイは落馬した。モニカはメリイの手当てをして、メリイが妊娠している事を知り、相手の男を尋ねたがメリイは、相手の男には妻がある、しかし、今は別居している、と語るのみでその名を言わなかった。モニカはメリイを田舎の産院に射れて、秘密に分娩出来るように計らうが、入院の前帰国したジョンにと一度会ったことのあるメリイは、分娩に臨んでの興奮の余りジョンに電話をかけた。モニカはそれを耳にして生まれ出ようとする赤ん坊がジョンの子供だと知り、それまでの様な態度でメリイに接することが出来なくなり、産をさせることさえ拒むが、アンナに、それでは医者の義務に背くと叱責される。そうしたことの重なるに連れてモニカは心身過労の余り病院で卒倒した。数日後モニカは休養のためジョンと共に、会って新婚旅行に赴いた思い出の地に旅し、それを最後の思い出として永久にジョンと別れようと決心するが、そうしたモニカの決心を知ったアンナは急いでメリイに会い、モニカが全てを知っていることとジョンと別れようとしていることなどを告げる。それを聞いたメリイは悲しくも決心した。そして手紙を付けて赤ん坊をモニカの許に送り、飛行機の操縦出来る所から、ガソリンの不足を承知で当途無く海に向かって飛び去った。その日モニカは旅立つばかりだったが、託されてきた子供と手紙を受け取ると、ジョンにこの子は母親に死なれた不憫な子供だ、と語り、ジョンがその子を得て喜ぶのを見ると、その子供が成長するまで旅行を中止すると言うのであった。

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