愛の訪れ

解説

R・K・Oに入社したビービー・ダニエルス嬢が「リオ・リタ」につづく主演映画で、エドワード・ノブロック氏原作の舞台劇より「赤い鳩」のウォーレス・スミス氏が脚色し「春爛漫」「メリケン波止場」のルパート・ジュリアン氏が監督したもの。主演者の他に「彼とお姫様」「恋のサーカス」のロイド・ヒューズ氏、「風」「気まぐれ女優」のモンタギュー・ラヴ氏、ネッド・スパークス氏、アルマ・テル嬢、ライオネル・ベルモア氏等が出演している。撮影は「医師の秘密」「恋愛行進曲」のJ・ロイ・ハント氏が担任。

1930年製作/アメリカ
原題:Love Comes Along

ストーリー

ジョニー・スタークの乗り組んでいる貨物船はハヴァナからの航海を終えてカロバヤの島に着いた。その島の代官であるサングレドオ大佐はこの島にも素晴らしい歓楽があると乗組員に告げる。ジョニーは仲間のハッピーと酒場へ出かけて行った。そこにペギーは客を待ちながら「夜の風」を歌っている。ハッピーは彼女が歌い終るや抱こうとしてジョニーのために投げ倒される。これがアメリカ生れの踊り子ペギーと船乗りジョニーとの間に芽ぐむ美しい恋の始めであった。或る日サングレドオ大佐は愛するペギーが外庭でジョニーを呼ぶために歌っている美しい歐声を聞いた。ペギーが舞台衣装を身につけて歌った「恋の訪れ」の1節はジョニーの心をひきつけ、彼女のもとに忍びよらせる。ジョニーは彼女にはじめて自分の愛を告白し直ぐ結婚してくれという。そして彼女を船に乗せてアメリカへ連れ帰ることは船長も承知しているのだと話した。ペギーの喜びは一通りでない。2人は相抱いて喜んだ。この時ビアンカという女が現われてサングレドオ大佐がすぐペギーの所へやってくると言って2人の間を邪魔する。ジョニーは思い違いをして怒った。彼はペギーが自分をだましているのだと信じてしまう。ペギーは自分達の愛を元へ戻そうといろいろつとめるが結局無駄だと知ってジョニーを威張り屋で法螺吹きの船乗りだときめてしまう。サングレドオはペギーの所から戻って来たジョニーを見て嫉妬心を深める。遂に彼はジョニー逮捕の命令を出した。これを知ったペギーはジョニーの身を案じサングレドオの望み通りになる約束してジョニーを船へ帰すように歎願した。承諾したサングレドオがペギーの部屋で食事を共にした時ペギーはビアンカに托してジョニーに手紙を出そうとしたが発見される。サングレドオはもしジョニーが戻って来たら打ち殺してしまうと壮語する。この時、決死の勢いをもって現われたジョニーはサングレドオを一撃のもとに打倒してしまう。間もなくペギーとジョニーを乗せた船は希望にみちながらアメリカ指して抜錨する。

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スタッフ・キャスト

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