劇場公開日 2013年12月21日

「宮部さんに会えました。」永遠の0 にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5宮部さんに会えました。

2015年6月21日
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山崎監督の作品だけにSFXが駆使され、それは1年がかりだったとか。
私が本を読んだときには、既にクランクアップされていました。

なので、私ははじめから岡田准一さんを宮部さんに想定して本を読み進めました。

宮部さんは高身長なため、配役にはいろいろな意見も読者から上がりました。小栗旬さんが多かったのかな?
でも、個性的な小栗旬さんの顔は昭和の顔ではないと思います。
失礼ながら岡田准一さんは、身長的には差がありますが、格闘技や武道をされているせいか筋肉質で、たたずまいがきれいです。
個性というよりは正統に整った顔立ちは昭和の顔だと思いました。
特に岡田さんのファンではありませんでしたが、この配役には納得しました。
同じく原作ファンの母親は、テレビでこの映画のCMが流れた瞬間『宮部さん!!!』と叫んだくらいです。母親は映画のCMと知らずに画面を見たそうです。

原作ファンにとっては、気になるのは配役とストーリー変更です。

ストーリーに関しては600ページのものを2時間でまとめるには無理があるのは承知していました。ただ完璧ではないにしろ『芯』の部分がぶれていなかったのは嬉しかったです。

小説を読みもせず批判している人たちもいましたが、それに反論する人達も決して口にしなかったこと…
この作品は『何故宮部さんは特攻に出撃したのか』という、ある意味サスペンスですから話しちゃいけないことがあります。
目にする度に『みんな愛があるなぁ』と感心していました(苦笑

私は映画館に宮部さんに会いたくて行きました。そして、宮部さんに会えたと思っています。(映画館には8回行きました)

いえ、それ以上でした。

私は岡田さんの宮部さんを想像しながら読み進めましたが、映画を観て本当に驚きました。
私の想像していた宮部さんの表情を超えていたんです。それも遙かに。

最後のあの表情こそ、『何故宮部さんは特攻にいったのか』の答えであると思いました。

私の答えはあの表情にありました。

にゃらん
lilyさんのコメント
2017年3月21日

答えはなんだと思いますか?
私はあの二ヤリでこの映画のテーマは家族愛ではない、戦争が人を壊すという戦争の悲惨さだと思ってしまいました。ですから、この悲劇から悪夢から戦争から逃げられることに対して笑ったのだと思いました。
家族愛なら特攻なんて行きませんからね…

lily