劇場公開日 2013年12月21日

「最初は妻子のために生きて帰ることを文字通り命題としていた宮部さん。...」永遠の0 blind17さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最初は妻子のために生きて帰ることを文字通り命題としていた宮部さん。...

2015年5月24日
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最初は妻子のために生きて帰ることを文字通り命題としていた宮部さん。でも特攻隊で死んでいく若者を見てその命題が揺らぐ。彼ら一人一人にも人生や家族があって悲しむ人がいる。もちろん宮部自身も若者を犠牲にして生きていくような身分が耐えられない。
ここで宮部の中で若者たちの命と、その若者たちの命を犠牲にしてまで残す自分の命、それが家族に与える影響とで天秤にかけられている気がする。
宮部が戦地から生きて帰ることより若者を生きて帰すことの方が重要なのではないかと。
だから特攻する日の搭乗で「やっと家族の元へ行けるような様子」だったのではないかと。若者たちの命が自分の妻子より大切、家族以上の物だと思ったのでは。しかしそれだけだと妻子を蔑ろにしたともとれる。これを腑に落としてくれるものがある。それは宮部が戦地から生きて帰した若者たちが、当初宮部が救いたかった妻子に必要な存在になるということ。代表は大石さん=今までのおじいちゃん。妻に言った「死んでも帰ってくる」という言葉を嘘にならない。
妻をヤクザから救ってくれたというのは刀の件から新井浩文が演じた人だろうと。
最後に気になるのはなんでこんな小説を描いてるのに百田尚樹は超右翼なのか…

blind17