劇場公開日 2014年3月14日

  • 予告編を見る

「ありゃりゃ、ボロコップかよ」ロボコップ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ありゃりゃ、ボロコップかよ

2016年3月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

オリジナル版がオランダからのエロ・グロの伝道師ポール・バーホーベンだったのに対して、このリメイク版はブラジル人のジョゼ・パヂーリャ。無名の外国人監督にメガホンを取らせるのが、この『ロボコップ』の習わしとなっているのだろうか?
しかし知名度はともかくとして、才能がない事だけは確かでした。
とにかく家族愛を全面的に打ち出して大衆受けを狙ったかのような脚本に、新生ロボコップが骨抜きにされてしまったのが一番残念である。
無慈悲な暴力描写は見事なぐらいに跡形もなく消え去り、オリジナル版にあったオムニコープ社での研究者同士の理不尽な出世争いに巻き込まれたマーフィー自身のアイデンティティを取り戻す孤高の戦いもどこへやら…。
しかも銃撃戦でのロボコップは、いくら何でもボロボロに撃たれ過ぎ。見ているだけでも悲惨。
マイケル[バードマン]キートン社長の悪巧みも、後から取って付けたような印象しかない。
いかにも違和感のあるヅラを被っていたサミュエルに、ロボット警官導入推進派のテレビ司会者役ではなく、強烈な悪役を演じて欲しかったと思う。
面構えが悪すぎるってば!
もう全てにおいてこちらの期待を、ことごとく裏切ってくれるお粗末な作品でした。

コメントする
みつまる。