劇場公開日 2012年8月4日

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「怒りと悲しみのトガニ(るつぼ)…しかし、必ず、正義は下される」トガニ 幼き瞳の告発 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5怒りと悲しみのトガニ(るつぼ)…しかし、必ず、正義は下される

2014年9月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

韓国の聴覚障害学校で起きた実話を描いた衝撃作。
ソウルから田舎の聴覚障害学校に赴任して来た教師イノは、そこで、障害児童たちが校長や教師から日常的に性的虐待を受けている事を知る。被害児童たちと共に、この事実を告発しようとするが…。

この込み上げる怒り!
許せない!
こんな事があっていいのか!?

これは躾でも行き過ぎた体罰でもない。
許されない犯罪だ!
幼気な子供たちに性的虐待をする事自体、言語道断。
ましてや、言葉で訴える事が出来ない障害児童をいたぶるなど、悪質極まりない。
言葉は悪いが、このクズ共、クソ野郎共。
もう一度訴えたい。このクズ共!クソ野郎共!

劣悪な現状は何も校内だけではない。
校長らと癒着のある地域団体や教育庁、警察の我知らずの隠蔽。
正義は無いのか。

裁判が始まった。
優勢だと思った矢先…、
立ちはだかったのは、社会の不条理。

映画は後味の悪い、モヤモヤとした行き場の無い怒りのまま終わる。
もしこの映画を劇場公開時に見ていたら、ずっとしこりが残ったままだったろう。

本当のドラマは、映画が公開されてから起きた。
正義が下されたのだ。

近大
2023年4月21日

共感ありがとうございました☆私も社会の不条理、憤りを感じました。

美紅