劇場公開日 2012年7月21日

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「アウンサンスーチーと夫の過酷な愛の話」The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アウンサンスーチーと夫の過酷な愛の話

2015年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

総合:80点 ( ストーリー:75点|キャスト:85点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )

 色々と批判もあるノーベル平和賞だが、アウンサンスーチーは文句なしのそれにふさわしい受賞者だ。香港映画をはじめとして派手な活劇で魅せてくれていたミシェル・ヨーが、ここでは活劇封印で真面目に彼女の役を演じていて、見た目も含めてなかなか良い出来だった。またこれはアウンサンスーチーの民主化への政治闘争の話でもあるが、それ以上に家族の話でもある。夫のアリス博士役のデビッド・シューリスの出来がまたとても良くて、彼女を支えた彼の大きな貢献も見て取れた。
 軍事政権の無茶な独裁の描き方も生々しかったし、常に緊迫感があった。だが何故彼女が殺されなかったかは理由が示されていたが、ミャンマーの民主化の過程についての描写は足りない。普通は独裁政権は選挙などやらないか、やっても独裁政権が圧勝したことになる名目だけの選挙になってしまうもの。何故これだけの独裁政権なのに選挙がしっかりと行われたのかについての理由が示されなかったのは残念。

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Cape God