臨場 劇場版 インタビュー: 内野聖陽、イメージ定着を良しとしない俳優人生(1/2)

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臨場 劇場版

劇場公開日 2012年6月30日
2012年6月27日更新
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内野聖陽、イメージ定着を良しとしない俳優人生

内野聖陽にとって「臨場」の検視官・倉石義男は、既に手の内に入れているファンにもなじみのキャラクターといえる。しかし、ドラマから約2年近くを経て公開される「臨場 劇場版」では、そのイメージを払しょくすることから始めたようだ。企画、脚本の段階からシーンごとの倉石の行動やセリフの細部に至るまでさまざまな意見を具申。万全の準備をして撮影に臨んだ。その背景には、「初めて見るお客さんに届けたい」という強い思いがあった。(取材・文/鈴木元、写真/堀弥生)

「臨場」は直木賞作家・横山秀夫氏の連作小説が原作で、2009年4月からと10年4月からの2シーズンにわたってテレビ朝日で放送され、第2シーズンの「臨場 続章」は平均視聴率17.6%を記録。昨今の日本映画において映画化は当然の流れのように思えるが、決まった時点での内野は喜びよりも、まずはどういう内容になるかが重要だと考えたという。

「映画だから万々歳というのはあまりなかったですね。何がやりたいのかが先なので。正直なところ映画だから、ドラマだからという感覚はなかった。映画で何をやりましょうとなって台本ができ上がっていく中で、最初に頂いたものからどんどん変わっていき、非常に手の込んだ仕掛けになっていった。すごく力作になりそうな予感があったので、これだけプロデューサーと脚本家が入魂して書いてくれた作品に倍返しの気持ちでトライしようと決めたんです」

心神喪失で犯人が無罪となった無差別通り魔事件から2年後、当時の弁護士と精神鑑定を行った医師が相次いで殺害される事件が発生。遺体に類似点を見つけた警視庁鑑識課の倉石らが、両事件の間に横たわる闇に迫っていく。脚本の段階から、自ら描く倉石像を積極的に進言した。

「プロセスとしてドラマの時からそうだったんですけれど、倉石の言葉に関してはいろいろと提案させてもらった。自分なりに倉石はこうあってほしいというものがあるので。例えば、被害者遺族に投げかける言葉が説教じみていたくないなあとか。そういうところで『ちょっとしゃべる言葉が多すぎませんか』『ここまではしない人なのでは』といった部分ですね」

倉石は遺体を検視することで、話す言葉を持たない死者の無念はもちろん、遺族の悲しみ、加害者の心理状態までをもすくい取ろうとする。刑事事件の花形である捜査一課にも平気で物申す。そういった確立されたイメージがあるが、映画の撮影を前にあえてそれをあらためて検証した。

「ドラマでは独自にキャラクターを育てていった自負はありますけれど、その中でも原作の横山先生の世界観は大事にしていた。小説に立ち返る時間を持ったり、ドラマでつくり出されてきた倉石像は見る側にとっては“待ってました”的なフォームになりつつある気がしていた。それを1回破壊する作業というか、なぜこの人はこういうことをするのかという洗い直しみたいなことはしました。『臨場』ファンに伝えるというより、初めて見るお客さんに届けたいという思いが強かったので」

ドラマが終わってから1年半ほど間隔が空いたとはいえ、長年培ってきたものを見つめ直し再構築するのは、かなりの挑戦といえる。あえて苦難の道を選ぶあたりは、作品をよりよいものにしたいという思いの表れだろう。その気概は松下由樹渡辺大高嶋政伸らレギュラー陣、スタッフがドラマとほとんど同じ撮影現場でも意識していたようだ。

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