「流れ者シリーズ発動!」アウトロー みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
流れ者シリーズ発動!
本作の一番の見どころは「ハードボイルドだろ〜」と言うトム様のドヤ顔のみ。
ストーリーも陰謀解明ものとしては非常に地味。
どこか70年代男性アクション映画の匂いがそこはかとなく漂っている。
主人公は元米軍憲兵捜査官で、今はしがない流れ者稼業に身を置くジャック・リーチャー。ちょっと今までにない異色のキャラ。
劇中でスナイパーライフルによる狙撃シーンが出てくるが、凝り性のトム様のことだから、実際に米軍かSWATで特別に訓練を受けさせて貰ったのかな。
ヒロインのロザムンド・パイクは、ポンドガールは大成しないと言うジンクスを覆して、ここまでのキャリアはなかなか健闘している方じゃないだろうか。
意味もなく見事にシェイプアップされたトム様の裸(上半身のみ)を、お披露目されて困惑するパイク嬢。そして追い討ちをかけるようにドヤ顔のトム様。鍛え上げた肉体をやたら見せたがる男の哀しい性(サガ)。
でも、世のトム様ファンからの嬉しい悲鳴が聞こえて来そう。
悪役の妖怪じみた「人間・囚人」に扮するヴェルナー・ヘルツォーク監督は、自身が好んで起用していた怪優クラウス・キンスキーほどのインパクトはなく平凡な出来。
年齢的にも成熟期に入ったトム様のワンマン・ライブを楽しみたい人向けの作品だと言えるだろう。
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