サルトルとボーヴォワール 哲学と愛のレビュー・感想・評価

サルトルとボーヴォワール 哲学と愛

劇場公開日 2011年11月26日
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ダメ男

あの実存主義を提唱したサルトルとフェミニズムの草分け的存在ボーヴォワール。世紀のカップルは、お互いの自立と自由を尊重しあい恋愛における「苦悩」や「葛藤」とは無縁だと思っていました。この作品を観るまでは。

サルトルはひたすら自己中心的で女好きのダメな男。ボーヴォワールは、苦悩しながらもそんなサルトルを受け入れる。

作品は、ボーヴォワールの「葛藤」の視点で描かれています。その「葛藤」と「ダメ男」の存在が少なからず「第2の性」の誕生に影響を与えたのだと思いました。自由な関係であるにしろ、女性であることはある意味不条理です。そして、何しろ「ムカつき」ますから。

ただし、凡人と一緒にいても沸き立つ衝動は起こりません。相手がサルトルだったからこそ、ボーヴォワールもその才能を開花できたのでしょう。そう考えると「ダメ男」も女性の解放に一役買ったと言えそうです。

サルトルの悪口を言い過ぎましたが、サルトルは後々の人類にとって重要で必要な人です。そんな天才は、どんなに自己中心的であろうとも、女好きであろうとも関係ないのです。そして思想を相手にしている彼らにとっては、家族とか恋人とかそんな近視眼的な常識はどうでもいい事なのです。やっぱり、かっこいいですね。憧れる〜。

ミカ
ミカさん / 2016年1月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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時代を駆け抜けた愛

実存主義の仏哲学者サルトルと、彼の生涯の伴侶で『第二の性』執筆者ボ​ー​ヴ​ォ​ワ​ー​ルは、私の学生時代、課題で慣れ親しんだお二方。というわけで今作は是非観たいと思っていたし、「NOVO」のアナ・ムグラリスがボ​ー​ヴ​ォ​ワ​ー​ル​を演じるということも興味を惹いた理由のひとつ。
この2人の男女の関係は、ある意味、自由意志の下で互いを個の確立としてみていた新しい時代の先駆者であるかのような男女の関係だった。彼女の『第二の性』のあまりにも有名な一文、
「人は女に生まれるのではない。女になるのだ。」に象徴されるように彼女は自らの家庭環境や身近に起きている女であるがゆえの不自由な体験をもとに彼女独自の論説を確立した。現代でこそ、ナンセンスだろうが、当時のまだ社会で活躍できる場が男女で歴然の差があった風潮の中で、彼女のそれは実にセンセーショナルだったと言っていい。
前置きが長くなってしまったけれど、私的には悪くはなかった。実に2人の容姿・性格、実際のエピソードまで、事実に忠実だったと思うし、それでいてサルトルも、ボ​ー​ヴ​ォ​ワ​ー​ルも互いを伴侶と認めつつ、一方で恋多き私生活を謳歌していたのも面白い。彼らにとっての夫婦の意味は同じ方向を見つめる同志だったのだろう。だから、彼女はある時から「もう、私達、セックスするのやめましょう・・」とサルトルにはっきり断言する。そして、彼女は渡米先で知り合ったジャーナリストと深い愛人関係になり、彼から貰った指輪を薬指にはめたまま、サルトルの墓のとなりで永眠しているのだそうだ。
2人の生の息吹が蘇る作品。

kakeriko
kakerikoさん / 2014年10月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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