劇場公開日 2012年1月28日

「いろいろ詰め込み過ぎだが泣ける。」麒麟の翼 劇場版・新参者 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いろいろ詰め込み過ぎだが泣ける。

2016年9月20日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

知的

実際に日本橋にある翼のある麒麟像を題材に、これだけのミステリーが書ける東野圭吾ってのは、大した作家だと思う。
「殺人事件っていうのは、癌細胞みたいなもんだ。一度冒されたら苦しみは周囲に広がる」の台詞を始め、主人公の加賀恭一郎が心に残る台詞をビシバシ決めてくれる。
腹部を刺された中井貴一が、なぜ助けも呼ばずに麒麟像のところまで辿り着いて絶命したのかが、このミステリー映画最大の謎であるが、その謎解きの過程はと言えば途中までは一進一退を繰り返しながらも一応ラストまで飽きさせない。
単なる事件モノとは違い、人間の罪深さを描いている。
未見の人には同じ原作者の『容疑者Xの献身』もおススメ。
これもまた謎が解明される場面で、涙腺が崩壊したかと思うぐらい泣かされる。

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みつまる。