「古き良き『むかしの日本の風景』と、福の神。」HOME 愛しの座敷わらし 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)

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劇場公開日 2012年4月28日
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古き良き『むかしの日本の風景』と、福の神。

これ、いいじゃないですか~!
見て良かったです!

私は北海道の山の中の田舎育ちなので、この作品の舞台である岩手県の田舎の田園風景と、故郷の風景とをかぶらせて見ることができました。
自然に囲まれて暮らすっていいですよね。

さすがに私の田舎は、ああいう藁葺き屋根の民家や田んぼはありませんが、一度住んでみたいです、あんな家に。
でも、さすがにトイレは洋式水洗にして、お風呂はガス式でないと嫌ですけど(笑)。
あれだけ田んぼが多いと、雨の日はカエルだらけになりそうで怖いな~。

あの田舎なら、夜の場面ではカエルの鳴き声が聞こえてもよさそうでしたが、フクロウの鳴き声だけでした。

さて、その古民家に引っ越してきた高橋家の家長、お父さん(水谷豊)。
彼が、転勤に伴いほぼ独断でこの古民家への引越しを決め、都会暮らししかした事がない家族(お母さん&思春期の娘)はかなり困惑。
しかし、お父さんがこの家に引越しを決めたのには、単に“田舎生活への憧れ”だけではなく、“ある切実な理由”がありました。
その理由は後半で明かされますが、すごくジ~ンとくるんです…。

杉下右京のような切れ者じゃない、今作の水谷豊の演技、すごく良かったです。

先日(公開前)、北海道の夕方のローカル番組にゲストで出演され、この映画をPRなさっていました。

会社ではいまいち昇進株にもなれず、上司のご機嫌に左右され逆らえず、上下関係に従属した、どこにでもいそうな気の弱いサラリーマンという役柄です。
でも、そんな風に長年会社に尽くしてきたお父さんが、物語の後半では、上司に逆らってまで、自分の信念を貫こうとします。

お母さん役の安田成美、おばあちゃん役の草笛光子、多感な娘役の橋本愛、座敷わらしと心通わす息子役の濱田龍臣。その他脇役(失礼)の方々。キャスティングも素晴らしかったです。
橋本愛は「告白」、そしてついこないだ見た「大木家のたのしい旅行」で、あの青い顔の女の子だった子。大きくなったな~、なんて思ったり。

題名に書かれているので隠しませんが、舞台となる古民家には座敷わらし(通説では「福の神」の一種)が住み着いています。

オープニングで題名が表示された時に、誰もいない2階の窓が「タンッ」とひとりでに閉まるところでもう「おおっ」でした、私(笑)。

最初に座敷わらしを目撃する、息子の智也君。
お風呂の窓からあんなのがこちらを覗いていたら怖すぎます!
実際、あのシーンでビビリました。
そして、娘やお母さんも「鏡越しに『変なもの』を見た」と言い出して…。

この映画には“古き良き日本の暮らし”が詰まっています。
そして、昔ながらの“田舎のおばあちゃん”もいらっしゃる。
田舎のおばあちゃんって、高齢でも畑仕事をやっているから足腰が丈夫で、何より元気なんですよね。

ただ、高橋家のおばあちゃんは痴呆症で、あの縁日のシーンでは…。
家族が痴呆症になるって、悲しいです。
私の身近なところでもそういう事があり、それを思い出してしまって、お父さんが泣く姿がとても悲しかった。

最後の、物語の締めくくり方も良かったです。
「ああ、いい映画を見たなあ」と思えました。
家族みんなで見ても、親子で見ても、夫婦で見ても、多分カップルで見ても、心温まる作品です。
DVD化したら是非買いたいと思いました!

銀平
さん / 2012年5月18日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 楽しい 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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