劇場公開日 2011年9月3日

「第二部・燃焼のポスターは背景がエメラルドグリーンの鮮やかなものに」マルドゥック・スクランブル 燃焼 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0第二部・燃焼のポスターは背景がエメラルドグリーンの鮮やかなものに

2011年9月16日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

三部作の序章・圧縮では、 主人だったシェルに命を狙われる15歳の元少女娼婦バロットが、しゃべる金色ネズミの万能兵器ウフコックに護衛されつつ、強化された体で射撃や護身の技術を身につけて、追っ手である残虐非道な鬼畜殺し屋たちを倒した。しかし、自らの力に酔い暴走したために大切なウフコックが傷つき、最後はウフコックの元相棒で凄腕のボイルドに追い詰められてしまう……。

圧縮のポスターが灰色基調だったのに対し、第二部・燃焼では背景がエメラルドグリーンの鮮やかなものとなった。それを反映して、圧縮は娼婦のヒロインの性的描写やグロテスクなバイオレンスシーンがあったためにPG12指定されていて、話も暗く悲惨なものだったのが、燃焼では少女のヌードはあるし、残酷シーンもちょっとあるもののPG指定ははずれ、明るい癒やしの場や華やかな娯楽施設が舞台となっている。
ヒロイン・バロットを演じるのは、原作者の沖方 丁氏も望んだというエヴァの綾波レイ役の林原めぐみ。バロットのキャラ・デザインはレイのようであり、燃焼ではレイを彷彿とさせるシーンもある。新しいキャラとして、ネズミに加えしゃべるイルカも登場。
1年近くかけて作られたので作画は綺麗だし、60分とは思えないほど充実してて楽しめた。でも、三部作の中編ということで始まりと終わりも話の途中、序章・圧縮の予習は必要です。

aotokage