一命のレビュー・感想・評価

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一命

劇場公開日 2011年10月15日
37件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

切腹=現代の自殺ではないということか。

切腹。
死ぬだけならば飛び降りるとか、川に流されるとか、もっと楽に死ねる方法があるだろう。
あえて一番キッツイ方法で自ら命を絶つことで周りに一目置かれたりする。

現代社会においては有無を言わさず「命」が一番大切。
かといってこの時代は人の命が軽かったのか、ということではない。
自分の命に代えてでも守りたいものがあるとき、「自ら命を絶つ」という選択肢があったということなんだ。
それが愛するものなのか、自らの名誉なのか。
むしろ現代よりも命の価値や尊厳が重かったということなのかもしれない。

海老蔵、あんまり好きじゃなかったけど、立ち振る舞い、所作が美しい。
見直した

ともぞう
ともぞうさん / 2017年2月25日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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命の価値

海老蔵の演技がスゴイ!大見栄、眼光、声の荒立て方、静かさの中に見える怒り、全てがスゴイ迫力で、圧倒的でした。三池崇史監督が真面目に作った映画は、本当に面白い!真面目に作ってない映画も多いけどね(笑)

サケビオース
サケビオースさん / 2015年7月25日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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狂言切腹

なかなか面白かった。本家『切腹』も観てみたいと思う。

pazoo
pazooさん / 2015年4月10日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 興奮
  • 鑑賞方法:-
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役者さんが悪いのか、演出が悪いのかしらないけど、みんな軽い感じで悲壮感がなく、悲惨なだけだった。

三池監督は、すごいチャレンジャーだと思います。今までいろんなことに挑戦して、とうとう日本映画の歴代最高レベルの名作に手を出した。

これは自分の演出力に、かなりの自信がなければできないことだと思います。

でもちょっと不思議なのは、宣伝とか解説その他に小林正樹監督の「切腹」のリメイクと書いてないことです。

ということは、別物だから比較しないでということで、真っ向勝負というわけでもないのかな?

内容的には、いわゆるリメイク映画と比べるとよくできている方だと思うけど、やっぱり元が超名作だけに、真っ向勝負はきびしいかもしれないというレベルでした。

いろいろイラっとくるところはあるけど、一番気になるのは配役かな?

仲代さんがやっていた役が、海老蔵さんでは、軽くなり過ぎ。作ったときには想定外だったのかもしれないけど、暴走族に殴られて逃げ回っているイメージがあってよくない。

やるなら瑛太さんところでしょう、それだったらピッタリだった。

海老蔵さんのところは、ベタだけど、役所さんがやればよかったと思う。

それから、満島さんのところもかわいいけど、よくない。

幸うすい感じはいいのだけれども、童顔すぎて悲壮感(悲しさの中でりっぱに振る舞うようす)がない。

全体的に言えるけど、役者さんが悪いのか、演出が悪いのかしらないけど、みんな軽い感じで悲壮感がなく、悲惨なだけだった。

テーマ的にも、別に同じにする必要はないけど、前は「カティンの森」(2007)的なものだったのに、今回は単なる復讐劇というか、武家社会への反抗みたいなものがメインで、だいぶ軽くなっていて、あまり共感できなかった。

それから、劇場で3D版で見たけど、覚悟していたとはいえ、3Dだったのは雪と文字だけという、とんでもなく酷いものだった。

Push6700
Push6700さん / 2014年5月17日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い 興奮
  • 鑑賞方法:-
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歌舞伎役者の迫力。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

勧められて観た映画だったのに、青木崇高も新井浩文も出ててびっくり♡
瑛太が竹刀で切腹させられるシーンはなんとも耐え難かった。
仇をうつために乗り込んで行く海老蔵の迫力が凄くて、さすが歌舞伎役者、声の通り方がずば抜けてました。

最後の髷を切られた新井さんの顔がなんとも言えない感じで笑えました。

momo
momoさん / 2014年5月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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私的には…

小林正樹監督の「切腹」より良かったと思ってます。
海老蔵が演じるには、まだ若かったかなと…
役所さんは上手すぎ。
どっちに理があるかと考えると、役所さん側と思ってしまいました。
あと「切腹」での岩下志麻さんは怖すぎ。
満島ひかりの方が哀れ感があった。

茶トラフーガの飼い主
茶トラフーガの飼い主さん / 2013年10月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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う~ん

切腹のシーンはとても良かったのですが、その後はありきたりな感じがしてあまり見応えがありませんでした。海老蔵は良かったです。

赤い彗星
赤い彗星さん / 2013年9月7日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  泣ける 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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● 素晴らしい演技 ● ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

海老様が素晴らしいです。
あ、瑛太も良かったよ(笑)

言っちゃーなんだけど、逆恨みなんですよね…海老様の。
家族の為とはいえ、原因は瑛太が作ったのだし。

でも海老様の言う様に、1人くらい助けてくれる人は居なかったのかと…
竹光から介錯までの流れが壮絶すぎて、見ていられなかった。

全てを失った父親の気迫、素晴らしかったです。
出来れば最後は、同じ様に切腹して介錯される方が、良かったと思うんだけどなぁ。

オリジナルの『切腹』も見てみたいですね。

アクション仮名
アクション仮名さん / 2013年6月16日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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85点 登場する俳優方への先入観を くつがえされた

(2012/6/17)

武士の本質をひもとく。

時代劇ものにありがちな単調さも
 カメラワークにより、退屈しない。

 見てて背筋がのびる。

2013年3月8日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 怖い 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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海老蔵凄い!

市川海老蔵って、
改めて凄いですねぇ。

「切腹」も観ましたが勝ってますよ海老蔵さん。
チョットぐらいのヤンチャは許しましょうよ。

芸の肥やしってことで。
こういう尖った才能を潰さないように、
これからたくさん出て欲しいです。

同世代でこの重みを出せる俳優は他にいないでしょう。

応援します。

それと
瑛太の切腹シーンもこちらの方が迫力満点。

ただ、
青木さんは好きな俳優ですけど、
丹波哲郎さんが凄すぎましたのでチョット小者に見えちゃいました。

すみません。

丹波哲郎ファンなので。

サニーサイド
サニーサイドさん / 2012年8月16日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  興奮 萌える
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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静かな作品。途中でウトウト?

なんか時代もの見たくて借りましたが。。。

切腹のシーンはなんかグロかったな。

それぐらいしか印象が。。。。泣

あとはすごーーーーく静か。

しっとり見たい時はおススメします。

ストーリー的には

最後になるほど。。。的な。

tomo55
tomo55さん / 2012年7月27日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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史上最悪のリメイク、反省しろ!背広組 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

まず、これはリメイクでしょう?
反論にはウンザリする。
次に、シナリオとセリフがムチャクチャ。
なぜ主役2人の「掛け合い」を入れない?
小林正樹が泣いている。
3番目にミスキャストのオンパレード。
エイタはあれはあれで良い。
海老蔵?
映画人でない奴が主演するのは異常。
仲代達也が落胆しているはず。
最後に、最悪のエンディング。
海老蔵が切腹してこその映画だろうが。
チンピラ3人が切腹するのはおかしいぞ。

悪いのは制作した背広組だ。
「切腹」という日本映画の至宝を愛した奴なら、こんな映画は創らない。
無責任すぎるぞ、お前ら!

史上最悪の映画だ。
日本映画の復興は更に遠のいたね。

ドラ
ドラさん / 2012年5月29日 / PCから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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重く、静かに、そして激しく ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

この作品はぜひオススメします。
日本人なら特に。
そして日本贔屓してくれる外国人の方に。

おすすめできかねるのが、単純なものを求めている人々。
ちょっと重いし、悲しいし、訴えるものが伝わりにくいかも知れません。

配役はまさにバッチリです。
瑛太さん、海老蔵さん、役所広司さん。一つの文句もありません。

狂言切腹の話ですが、本当に必要としている人に狂言が伝わらないのです。それを伝えにやってくる浪人の回想録ですが、とにかくリアルです。
まず瑛太さんの切腹シーン。
家族がどんどん壊れていくシーン。
毅然とした武士である海老蔵が、おろおろと不安になっていくシーン。
最後に海老蔵が放つ「これだけの武士がいながら、誰一人わからないとは一体(人の命を)どうお考えか!?」シーンは特に印象が残ります。

「ショーンシャンクの空に」のような根底に明るいものを感じますが、映像とテーマはかなり重く暗いです。僕も鑑賞後、しばらくイスから立ち上がれませんでした。
でも絶対オススメします。一人でご覧下さい。

panamaman
panamamanさん / 2012年5月16日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館、DVD/BD
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この映画はただのHARAKIRI映画じゃない!深いテーマと静かな感動がある

この映画での三池崇史監督の演出は巨匠の域。
真摯で重厚な演出、深い突き刺さるようなテーマ、俳優から名演を引き出し…
撮影、美術、衣装、音楽、殺陣…全てまるで匠の技。
こういう三池映画もイイ。もっともっと見たい。

映画は終始、悲しみに満ちている。
娘婿も娘も孫も一気に全て失った半四郎の悲しみ…
妻子の為恥も外聞も捨てて狂言切腹をするが、見せしめとして命を落としてしまう求女の悲しみ…
病弱な為父や夫に苦労をかけてしまう美穂の悲しみ…

切腹シーンも含め、確かに重く暗いシーンが続くが、その裏に家族愛を感じた。
貧しいからこそ互いを思いやる気持ち、新しい命が誕生した時の喜び…家族の絆は尊い。

彼らのような貧乏浪人以外の武士たちは建前ばかりを気にし、憐れみの欠片も持たなくなった。
これは、希薄になった現代の人間関係にも通じる。

この映画の英題は“HARAKIRI”。
鬼気迫る切腹シーンや3Dでの公開など、そういう所ばかり話題になっているが、そうではない奥深いテーマも感じ取って欲しい。

近大
近大さん / 2012年4月13日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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海老蔵すげーよΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

オリジナル版『切腹』もいい映画だけど・・・

俺はこっちの三池監督版を推したいです(^O^)/

幕府の大名取り潰しのあおりを食らって貧乏暮らしを余儀なくされた武士の悲哀もさることながら、何より貧困とはいかに過酷で残酷なのかを思い知らされる。

竹光で切腹をさせられるという残酷かつ理不尽極まりないシーンは、ローマ時代の遊民もそうだけど人間の残酷さをこれでもかと映し出す。

死体を運んできた使用人も心底申し訳なさそうに謝罪するし、家老もあまりの無残さに見るに見かねて介錯をし、ちゃんと3両を遺体と一緒に持って行かせてる。

オリジナル版と比べて実はいい人だということをしっかり描いている。

足を引きずってるのも、ちゃんと人の痛みが分かる人間であるということか。

饅頭の下りなんてほんと正視に絶えないくらいの哀れさ(つд⊂)エーン

その上で最後の立ち回りも、オリジナルは相手の刀を取って立ち回るのに対して、この三池監督版では竹光を使って立ち回る。

このあたりさすが三池監督Σd(゚∀゚d)イカス!

海老蔵の狂気をはらんだ目力は異常Σ(゚д゚;)3人のまげを放り出して不気味に笑うシーンなんてホラー映画だわ(;´Д`)

オリジナルでは最後切腹して終わるけど、これでは切られて終わるあたりも、武士であることを捨て人間として自分はここに来ているという意志の表れなんじゃないかと。

オリジナル越えを果たした素晴らしい大傑作(´∀`)

初台験
初台験さん / 2012年3月23日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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私の好みにはあまり合わない作品でした

この作品、2時間ちょいなんですが、あらすじをかいつまんで説明すると、おそらく5分で終わります。悪く言うとイベントが少ない、よく言うと、それだけゆったりと話が進むというか、丁寧にしつこく描いているというか、そんな映画でした。

市川海老蔵の演技は、よくも悪くも印象的でした。やっぱり目力はすごいですね。ただ、どこか歌舞伎の見得のようで、ナチュラルな芝居の中ではやや不自然に感じました。語り口もまた然り。わざとらしい発声と言い回しに思えました。まあ、その不自然さが、何を考えているのかわからない役柄とあっていたようにも思えます。

大名屋敷のインテリアがまた、あまりナチュラルではないデザインでした。なんというか、ハリウッド映画に出てくる日本家屋みたいな雰囲気。ああいうデザインのものが実際にあったのかなあ。

まあそんなわけで、作り手側は決して手を抜いているわけではないと思うのですが、私の好みにはあまり合わない作品でした。

ringo
ringoさん / 2011年11月23日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  怖い 単純
  • 鑑賞方法:映画館
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生き辛さはどの時代も同様か?しかし人として忘れてはならない心を残してくれたこの映画に感謝したい! ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

この映画は、出だしから、「もう、これは最高!」いける時代劇と感じさせる臭いがした。
カメラアングルから 、音楽の使い方、大名屋敷のセットの色調と、ロケの季節感の美しさなど、見事にこれから始まる、この悲劇の物語の演出は整っていた。

そして市川海老蔵さんは、さすがは歌舞伎役者である!歌舞伎の舞台で見得を切るように、大名屋敷では大見得をご披露してくれた。
何だか映画と言うよりは、お芝居を観劇している気持ちにさえなってしまったのだ!
役所広司も市川海老蔵と決闘をしているように両人の芝居の対決がこの映画に迫力を持たせてくれていた。
そこにいくと瑛太の熱演は認めるが努力賞の域を抜け出せないままにいた感がある。
瑛太ファンには申し訳ないのだが、先の両者の間では、力量不足でアンバランスで不自然に感じた。しかしそれでは誰が若手俳優で瑛太の代役を出来たのか?と問えば思い当たる俳優がイメージ出来ないのも確かである。
「やはり、邦画界が、若い映画俳優をじっくりと育てられない、これが日本の限界なの?」といささか不安になる。
製作費など予算の問題で十二分に若手俳優さんの芝居を鍛え上げ訓練するだけの力が邦画界には無いのだろうか?このままでは、日本の文化は維持できるのか不安を憶える。
天下泰平で徳川幕府は我が国の文化の最も安定した、時代であったと思っていたが、その蔭で、こんな狂言切腹なる悲劇が起きていたとは知らなかった!愕然とした・・・
それにしても、侍の傘貼り内職のシーンはどの時代劇でも頻繁に目にするのだが、実際に傘の紙を貼るだけの内職で生計を立てる事が出来たのだろうか?
極貧生活に喘ぐ侍と農民達が生きた時代が江戸の本当の姿なら、江戸時代の歴史の中で人間らしい、普通の生活を営む事が許されていた人々はどれだけ存在していたのだろうか?
刀剣や、書籍を値切って買い取る質屋の存在こそが心底恨めしく思えた。
江戸時代に、オランダなどから来日した外国人の記述した文献によると下水道も整備されたエコ生活が確立していた、循環型のエネルギー文化を営んでいた江戸文化は、同時代の欧米文化に比較すると非常に優れていたと言うのだが・・・
そして単なる物質面だけでなく、当時の日本人の人間観などの、倫理観、道徳観など一般庶民の識字率なども含めて、かなりの文化水準を誇っていたと言う文化の影に、こんな格差社会が存在していたとは、只只哀れと言う他に言葉が見つからなかった。
武士道に始まり、武道、書道、華道、茶道と様々な文化を築き上げたこの時代、どの道も極めると一つの世界観へと到達する日本人のアイデンティティが確立され、今の日本人にも影響を残す豊かな知と仁の基盤が確立したこの時代に、この様な理不尽な非道なる武士の情けに反する、武家社会の切り捨て御免が存在していた事を想うと哀れで、悲しいのだ。しかし、懐に忍ばせ、家族に持ち帰ろうとした練り切り御菓子。貧しき家族を愛する心の表れだ、平成不況の今日でも私達が忘れずに持ち続けていきたい心がそこに有るのだった。

Ryuu topiann(リュウとぴあん)
Ryuu topiann(リュウとぴあん)さん / 2011年11月7日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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腹は斬るでなく満たすもの。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

小林正樹監督の62年作品「切腹」の原作『異聞浪人記』を、
「十三人の刺客」の三池崇史監督で完全再映画化した本作。

前回観たのが忍たま~で^^;なんだかガックリきていたんで、
こんな重厚な作品を三池…?と野暮な心配をしてしまったが、
なかなか素晴らしい時代劇に仕上がっている。ちなみに2D。
なにも時代劇を3Dで観るこたぁ~ねえわな。なんて思って…
役者は見事に取り揃えているが、
とにかくあの事件以来めっぽう評判落ちしてしまった海老蔵が
どうだ!俺の目力はっ!!という感じで迫真の演技を観せる。

前作の仲代といい、今作の海老蔵といい、実際に半四郎の歳
には到底若すぎると思うのだが(だって娘と夫婦に見えるぞ~)
しかし孫が生まれた時の喜びの表情など、同じ目力でもまるで
違う^^;さすが、歌舞伎役者だけあって表情の機敏が上手い。
娘役の満島ひかりも薄幸さを前面に出して病弱な妻を好演した。
そして何といっても、よく頑張った!のが千々岩求女役の瑛太。
だいたいこの名前からして儚い…。斬られてしまいそうな名前だ。
父から学んだ通りに文学に励み、半四郎に引き取られてからも
武士として恥ずかしくない嗜みを身に付けた彼だったが、何分、
半四郎にも求女にも生活を潤す貯えがない。食うに食えず本を
売り払ったり、刀(これは最後の手段だが)を手放す事になるが、
ここまで浪人を追い詰めたのは、天下泰平の世の中なのである。

幕府による理不尽な御家取り潰しが相次ぎ、困窮した浪人達が
流行病のように行っていたのが狂言切腹。大名屋敷に押しかけ、
庭先を拝借したいなどと申し出て、面倒を嫌う屋敷から金銭を
巻き上げるという…その噂が広まっている最中に運悪く求女は、
名門・井伊家の前に立ってしまう。子供の病の治療に3両が必要
だった彼には他に考える術はなかった。昼過ぎには戻るから、
と息絶え絶えの妻子に声をかけ、家を出ていった求女だったが。。

とにかくこの求女の竹光での切腹シーンがかなり痛々しい。
思わずもうやめてくれ!と目をそらしたくなるほど長くて辛い。
当主の斎藤勘解由にはこれが見せしめの意味もあり、初めから
介錯を務める彦九郎の謀り事なのだが、武士の面目を保つ為の
一大行事が、かくも悲惨で救いようのない実態を映し出している。
武士も血の通うた人間であろう…のちに半四郎が絞り出すように
いう台詞には、婿、娘、孫を一晩で失ってしまった男の絶望と怒り、
なぜ、せめていきさつを聞いてやれなかったのかという不信感が
込められている。何ともはや…いくら貧しいとはいえ他人に迷惑を
かけることもなく、細々と生き延びてきた武士の末路がこれとは…。

封建社会への痛烈な批判を今作は静かにしたためているのだが、
それよりも生きること、食べることへの渇望が何より強く感じられる。
健やかに生きるためにはどれもが欠かせないものであるのと同時に、
美しい死に様を求めるくらいなら、人として美しく生きる術を学べ。と
言われているような作品である。背筋をスッと延ばし深々と一礼する
求女の姿がどれだけ美しかったか、髷を切られ面目を潰されたうえに
辿る末路が切腹という武士達の姿がどれだけ不様だったか、観比べて
今現在の世界で何を大切にするべきなのかを考えさせてくれる作品。

(それにしても三池さん、グロい演出はお手のもの。涙目になりますよ)

ハチコ
ハチコさん / 2011年11月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 怖い
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血が飛び出すのではなく、紅の奥行きに趣向を凝らした3D演出と色づかい ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

時代劇初の3Dとして話題となったが、三池組としては血塗れバイオレンスが振り切っていた娯楽作『十三人の刺客』の方が断然向いているという印象が強かった。

どう考えても今作を3Dにする必要性は皆無に等しい。

困窮に耐え忍びながらも侍の誇りを忘れようとしない男の胸中に迫る精神的なドラマの構図だからだ。

なぜ狂言切腹に踏み切らざるを得なかったのか?

真相は眼鏡の奥の眼の奥で見据えないと感情移入なぞ不可能である。

よって、クライマックスで面目や恥ばかりを重んずる藩の縦社会に海老蔵の怒りが爆発するまでは、救いの無い暗黒面が広がり、終始、痛々しい。

寺子屋の先生の瑛太とその妻・満島ひかり2人共、華奢な体やから尚更、貧しい暮らしぶりが儚かった…。

侍社会の本音と建前の狭間で苦悩する大名・役所広司の葛藤も眼鏡越しから観る者の心を震わす。

飛び出すのではなく、画の奥行きに趣向を凝らした3D演出やと感じた。

甲冑、紅葉、そして、血肉と、濃い紅の色づかいに今作の世界観が集約化されていたと思う。

故に、絶えず血の臭いを漂わせていた海老蔵の存在感は正に独り舞台と云えよう。

歌舞伎で培った海老蔵の睨みが殺陣に鮮やかな殺気を加え、唯一盛り上げる。

一連の喧嘩沙汰で公開すら危ぶまれた作品だが、いざ見届けると、血生臭さが自然と刀に染み付いて、言葉で表現しきれぬ迫力を帯びていたから、人生はどう転ぶか解らないものだ。

自腹を斬るのは喰い道楽に限らぁ…っとくだらない結論でサゲたところで短歌を一首。

『折れてなを 廻す刀の 散り紅葉 雪見届けし 武士の面目』
by全竜

全竜
全竜さん / 2011年11月2日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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命のはかなさ

これがリメイク版とは知りませんでした。廃藩になった浪人の貧しさ、哀しいくらいのもです。満島ひかりがおさえた演技で光ってました。狂言切腹で家族を救おうとした瑛太演じる浪人が武士の誇りの刀を使わず、木刀で切腹するシーンは凄まじいものがありました。娘婿のあだ討ちの為、海老蔵が切腹を願い出るシーンは落ち着いて威厳がありました。結局サムライは辱めを受ければ切腹しなければならない哀しさが、髷を切られた三人のサムライにもありました。この不条理の世界をカンヌ映画祭の審査員は理解できたでしょうか?

未散
未散さん / 2011年10月28日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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